第50話 ヘリコプター投資でひとっ飛び

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(写真=Zarnell Photography/Shutterstock.com)

前回:自由に使える余剰資金の少ない新入社員が、将来設計をして資産形成する大切さと身の丈にあった投資の方法を考えた。
投資はじめました第49話はこちら→

減価償却を利用した税金対策

ある日の昼休み、ニシカワ先輩の携帯に電話がかかってきた。
「はい、ニシカワです……ってなんやオマエかい。えっ、ヘリコプター買うた? なんでやねん! んじゃ今度乗せてや~ww」

いったい何の話をしてるんだろう。聞き間違いじゃなければ、ヘリコプターを買ったと聞こえたが……。

電話を切ったニシカワ先輩が話しかけてくる。
「以前、話したことあるやろ? 地元の知り合いに土砂運搬船に投資してるヤツがいるって。そいつがな、今度はヘリコプター買ったんやてwww ほんま変わり者やろ」

「思い出しました! 確か中古の土砂運搬船を買ってリースしてる人ですよね?」

「そやそや、よく覚えてたやんか。そいつがやな、今度はヘリコプターやてw 普通、個人で買わへんやろw」
なぜか笑いのツボにハマっている先輩。

「うーん、たしかにそうですよねぇ……」
と不思議に思っていたら、オオタ部長が口を開いた。

「ヘリコプターや航空機、船舶、コンテナなんかのリースは、法人でやるケースがおおいな。それを個人でやるということは相当な資産家ということだろう」

「資産家とはほど遠いしょっぱい身なりのヤツやけどなぁ。ああいうのが金持っとるっちゅーことか……」と妙に納得している先輩。

先輩がここまでいうって、いったいどんな身なりをしてる人なんだろう?(ポイントはそこじゃない)

メリットの多い個人のオペレーティングリース

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(写真=OpturaDesign/Shutterstock.com)

もう1年前の話なので記憶が定かではないが、確かこれは“オペレーティングリース”というハズなので、確認してみる。

「この投資手法って、確かオペレーティングリースというものですよね?」

「そうだ、よく覚えていたな。中古資産は新品資産よりも耐用年数が短くなるから、中古でも高価なヘリコプターなどを購入してリースに出し、短期間で大きな金額を減価償却費として計上できることがポイントだったな。これにどんな効果があるかわかるか?」

記憶をたぐりながら答える。
「えーとですね……減価償却費が大きければ、いわゆる減価償却の損金算入による資金留保効果というメリットもあるということと。それと、中古取引市場が安定的・市況が良ければ、売却益も見込むことが出来るってことでしたっけ」

「そうや。だから、購入価格を“リース代”と“売却益”で回収できることがポイントになるねん。リース代と売却益の合計が購入額を下回ってしまったら意味がなくなってしまうからなぁ」とニシカワ先輩。どうやら笑いは収まったようだ。

「ということは、中古でも安定的に買い取ってもらえるものじゃないとダメってことですね」

「そやで。だから中古価格が安定していて需要もあるヘリコプターや航空機、船舶なんかがオペレーティングリースで選ばれるっちゅーわけや」

「へー、でもヘリコプターとか航空機、船舶って高いですよね。。。先輩の友だちって、よほど稼いでるんですね。すごいなぁ」

試しに中古ヘリコプターの価格を調べてみると軽く1億円を超えるようだ。先輩の友だちってどんな人なんだろう、一度会ってどんなカッコしてるのか見てみたいものだ(だからポイントはそこじゃない)

次回へ続く。

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※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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