第25話 砂金採りで一攫千金!?

(写真=Don Bendickson/Shutterstock)

前回:太陽光発電のことを調べてみたら、高利回りであったり、小口化されていたりと今の自分にとってかなり興味をそそられた。投資はじめました第24話はこちら。

砂金で一攫千金は可能か?

なんとなくテレビの番組表を見ていると、“金”(きん)を掘って一攫千金を狙う男たちを追ったアメリカの番組が目に止まった。

「一攫千金か……」ここでボクの背中に稲妻が走った!
自分で“金”を見つけることができたら丸儲けだ!
もしかすると、一攫千金のチャンス!!

とはいえ、金鉱山をひとりで掘るなんて大変だろうし、そもそも未開発の金鉱脈がそうそう残っているものなのか。そこで思いついたのが砂金。砂金なら一攫千金のチャンスは果たしてあるのか!?

さっそく調べてみると…。

・砂金は川でも採取することができる
・昔、金山があった付近の川が狙い目
・鉱区(採掘などの活動をすることを許された区域)が設定されている場合や立入禁止区域もあるので砂金を採取する際は注意が必要。
・現在の金相場は1グラム5000円前後 (2017年10月4日現在)!!

おおっ! なんだか夢のある話だぞ。たったの10gでも5万円の価値があるのか! なんでも採取した砂金で指輪を作った人もいるらしい。

砂金を採取するには川の砂をスコップなどで掘って「パンニング皿」というものに入れて選別するらしい。パンニング皿とは段々のついた大皿のようなもので、これに川の砂を入れてパンニング皿を揺すっていくと比重の重い金は下にいくので、砂金を選別できるという。

(写真=mikeledray/Shutterstock)

そのほか、水中メガネで川底を見て砂金を探す方法などもあるようだ。

しかし、ここで気になる情報が。趣味で砂金採りをしている人はいるようだが、利益を出すことは非常に難しいようだ。

そりゃそうだよな…。利益が出るなら企業も見逃すはずがない。地道に、コツコツ、仕事しようと思いを新たに、いつもより早く床に就いた。

2万5,000円から始められる「金地金投資」

(写真=Pics-xl/Shutterstock)

翌日の会社の昼休み。砂金で一攫千金を狙う話をニシカワ先輩にしてみた。
「というわけで、砂金を思いついたときは新たな“投資”だと思ったんですけどね。アメリカじゃテレビ番組になるくらいだし」

「自分、アホやなーw 砂金採りは、そもそも投資ちゃう。“金”で投資っちゅー話なら『金地金投資』とかあるで」とニシカワ先輩。

「キ、キンジガネ投資? ……ってなんですか?」

「金地金ってのはいわゆる“金塊”やな。要するに、金塊を買って資産として保有するってことや」

「あ、そうゆうことですね!でも今、“金”って1グラム5000円前後ですよね?金塊ってたしか1キロですよね?ってことは500万円もするじゃないですか~。ボクには到底無理ですよ~…」

「おい、知らんのかいなぁ。金地金は5グラムから買えるんやで」

「え、5グラムから買えるんですか!?5グラムだと、えぇ~と、2万5,000円ですね!それなら、なんとかボク買えます!けど、金地金投資の利回りっていいんですか~?」と、期待を膨らまし、質問してみる。

「“金”の価値は当然変動はするんやけど、株みたいに短期間で急上昇することもあまり少ない。また金を所有しているからといって金利がつくわけでもないんや。とはいえ、金価格はここ10年で1.5倍、20年なら3倍以上に上昇しているから、長期保有している人はかなりの利益が出ていると思うで」

(さ、3倍…)

「まぁでも、まだまだこれから金価格は上がるかもしれんし、下がるかもしれない。しっかりと知識を蓄えて、投資をすることに変わりはないわなぁ~」

「なるほど、何事も投資するにあたって事前の準備が必要ですね」

金地金投資のリスクって?

「“金”は安全資産だと思っている人もいるようだが、リスクはいくつか挙げられるぞ。何かわかるか?」と、今まで黙っていたオオタ部長が会話に入ってきた。

「“金”の価値が変動することですかね? 金価格が3倍以上に上昇したってことは3分の1になる可能性もあるわけですから」

「まぁそれも考えられなくもないわなぁ。あとー、まだあるで。
“金”ってのは基本的にドルで売買されているんだ。ということは、もうわかるな?」

「わかりました! 為替変動のリスクがあるってことですね!!!」

「そうだ。“金”の価値の変動とドル円相場の変動のふたつが金地金投資のリスクになるってことだ。日本で“金”を購入する時、もちろん、円で購入することはできる。ということは、“金”は基本的にドルで売買されているから、為替相場の変動の影響を受けてしまうわな。だから、為替相場の動きはしっかりと把握しておく必要があるんやで。

まぁでも逆に“金”は世界共通で普遍的な価値があるから、安全資産だと考える人も中にはいるってわけだ」

「なんか漠然と“金”は安全なもんやと思ってましたけど、リスクはあるもんなんやな~」

「なるほど、今日も勉強になりました」

後日。
連休を利用して旅行がてら、ある鉱山跡の砂金採り体験に彼女とやってきた。
砂金採りをしながら、さりげなく、

「自分で採った砂金で指輪を作った人もいるんだって。ボクも結婚指輪それで作ってみようかな」

とドキドキしながら言ってみるが、返事はなし。
砂金採りに夢中なのか、聞こえないふりをされたのか…。

結局、30分して採れたのは自分が4粒、彼女が5粒。おそらく0.1gも満たないだろう。でも、彼女が楽しそうだったからよしとしよう!

 

次回へ続く。

 

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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