第14話 ソーシャルレンディングやってみた

(写真=Montri Nipitvittaya/Shutterstock)

まったく投資の知識がない状態から学びはじめ、世の中にはいろいろな投資があることを知った。そして、ソーシャルレンディングと運命の出会いを果たす(大げさな)。

前回:「ソーシャルレンディング」についてさらに調べたことで、リスク分散をイメージし、自分でもできそうな気になってきた。投資はじめました第13話はこちら

投資家口座を開設する

もともと、一番興味があったのは、株価・為替よりボラティリティ(価格変動性)の変化が少ない不動産投資だった。

調べてみて、知ったことがソーシャルレンディングという新しい投資だ。以前、執行役員の成田さんにお会いしたロードスターキャピタル㈱が運営している「OwnersBook」。(←第12話はこちら!) これは、不動産に特化し、1万円という小額で投資を始められるのですぐ、「OwnersBook」の会員登録を済ませた。しかし、どうやらこれだけで投資が始められるのではなく、「投資家登録」というものが必要らしい。

さすがに、こうした手続きは会社のパソコンではできないので、自宅のパソコンで投資家登録をやってみた。手続自体は超がつくほどカンタン、一人でできた!
しかし、投資家登録しただけでは、まだ投資案件へ投資はできないようだ。

「OwnersBook」のHPにある『よくある質問』を見てみると、
投資家登録後に審査があって、その後本人所在確認ハガキを受け取ると登録完了。
あとは投資家口座に入金すれば投資を始められるようだ。

投資家登録には申し込みをしてから、およそ1週間くらいは必要になるってことか。今すぐ投資を始めたかったから、登録していてよかった。

はじめての投資を決断

数日後、OwnersBookからハガキが届いた。あとやるべきことは、投資家口座にお金を入れることだ。いろいろ悩んだ結果、投資家口座には、清水の舞台から飛び降りるつもりで、わずかな貯金のなかから自分の投資できる限界の金額を入金した。

その額なんと……50,000円。
緊張のひと時だ。

これがはじめての投資であることと、投資に使うお金はなくなっても困らない“余剰資金”で、ということは学んでいたので、とくに目的もなく普通預金に預けていたお金を使うことにした。

そして、いよいよ投資案件探しだ。できるだけ利率が高いものをと探し始めるが、どれも「募集完了」で応募できる物件がない……。

募集完了した場合、追加の募集はないようなので、新しく次の募集が始まるまで待つしかない。

ということで確認すると……

次回の募集は6月12日になっている。募集開始時間は18:00から。勤務時間中に申し込みがはじまると社会人には厳しいが、この時間なら定時で退社すれば、ギリギリで間に合いそうだ。

肝心の投資案件の中身は、新宿区のオフィスビルで予定利回りは4.5%。予定運用期間11ヶ月。

よし、この初めての投資はこれに決めた!

来たる、初めての投資!

ついに、やってきた運命の日。定時になった瞬間、そそくさと会社を後にする。

帰りの電車はドキドキしっぱなしだった。何しろ生まれてはじめて投資に挑戦するのだから、平常心でいろというのが難しい。

そのころ、会社では…。
「ニシカワくん。彼はずいぶん急いで飛び出していったけど、何か聞いてる?」

「さあ、何も聞いてませんわ。デートちゃいますか?」

駅から猛ダッシュで帰宅して、パソコンを立ち上げて準備万端。18:00を待つ。

ゼーゼー。ハーハー。息が上がっている。

ダッシュしたのもあるが、50,000円といえども大金を投資する緊張感。
そして、いざ申し込もうとすると、なかなか決断できない……。
悩むこと10分。

うーん、どうしよう……。会社じゃないので部長や先輩に相談できないし……我ながら自分の決断力のなさに呆れてしまう。

そんなとき、「人に聞いたり、調べたりして集めた知識を、どう生かすかが大事だからな」という父親の言葉を思い出した。

そうだ! せっかく得たソーシャルレンディングの知識なんだ。生かさないでどうする。

よしっ! 今度こそ本当に決めたっ!!
50,000円で申し込むぞっ!!!!!

やや緊張しながら申込み口数の数字を「5」に合わせ、カーソルを「投資案件に申し込む」に合わせてポチっとクリック……すると、画面が切り替わって申しこみが完了。はじめての投資はあっけないほどカンタンだった。

達成感を抱きつつ、どれくらいで募集完了になるのか興味があったのでチェックを続ける。自分が申し込んだあとも順調に金額は増え続けていく。

その後もチェックを続け、短時間で5,000万円以上も資金が集まるって、ソーシャルレンディングってなんてスゴイんだろう、と素直に感動する。同時に5万円とはいえ、初めて投資をできた自分に嬉しさがこみ上げてきた。

投資先と金額は必ず自分で決める

翌日、いつものように日経新聞を読んでいると、出社してきたニシカワ先輩が話しかけてきた。

「自分、昨日えらい急いで帰ったけど、デートの約束でもあったんか?」

「えーと、実は18:00からOwnersBookの投資案件の募集がありまして、申し込むために急いで帰りました」

「なんや、そんなことなら一言いえばええやろ。部長も驚いてたで。で、どないや、申し込めたんかいな?」

「はい。思い切って5万円も投資しました!」

「そやそや、たったの5万円でも自分で決めるっちゅーのが重要なんや。何も知らんかったのに短期間でずいぶん成長したやんか。ホンマびっくりやで」
どこか言葉の端々にトゲを感じるが、一応先輩も成長を認めてくれたようだ。

そんなところに部長が近づいてきた。

褒めてもらえるかなw 成長しましたよ僕

「さっき、家に急いで帰ってパソコンで投資したって言ってたな」

「ハイ大変でした。ドキドキして駅の階段で転んだり、犬に追いかけられたりしました。でも大丈夫です!投資するって大変ですねw」

部長「・・・・・・・・」
「そもそもなんだが・・・・」
はい…?

「OwnersBookはスマホで投資出来るが何故使わなかった?」

あ…。

 

次回へ続く。

 

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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