【ロボアドバイザーが拓く、新しい資産運用マーケット】目指すのは、「モノづくりができる金融機関」 ウェルスナビ株式会社 代表取締役CEO 柴山和久

FinTechを活用し、最適な資産の運用をコンピューターが自動的に行うロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」を提供するウェルスナビ株式会社。

財務省やコンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーで金融投資の最前線に関わってきた、柴山和久氏のもと、業界最高水準の自動化レベルとスピードを誇るロボアドバイザーサービスを提供し、その評価はすでに従来の投資家の間でも大いに高まり、2016年7月の正式リリースから1年で口座申込34,000件、預かり資産200億を超える実績を出しているのがウェルスナビ株式会社だ。

彼らが真に目指すのは、投資に対する経験や興味のない「未来の投資家」に対するアプローチ。そのための取り組み・サービスについて話を聞いた。

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サイトからセキュリティまですべてを一貫して自社で開発

柴山氏:

ウェルスナビでは、証券取引業務に必要なシステムをすべて自社で開発しています。当社は社員の過半数がエンジニアで、当社のサービスにご興味を持ってくださるお客様がまず目にするウェブサイトから、アプリ、セキュリティに至るまで、すべてを自社で開発しています。おそらく世界的に見ても、サービス設計からシステム開発まで一貫して自分たちで行っている金融機関は珍しいと思います。

当社が目指すのは、“モノづくりができる金融機関”です。自動車やスーパーマーケット、ファストファッションなどの業界が行ってきた、開発からエンドユーザーまでの一貫した事業の仕組みを、金融業界でも実現したい、と思っています

「WealthNavi」の利用者の9割が投資経験者

投資運用を誰でも利用できるサービスに――。このビジョンのもと新たな取り組みとして注目されているのが、クレジットカードや電子マネーで買い物をした際の端数との差額を「おつり」とし、自動的に資産運用にまわす、「マメタス」という画期的なアプリ。誰でも資産運用へと導くこのサービスは、非常に大きな可能性を秘めている。

柴山氏:

「マメタス」は、現時点では、業務提携をしている住信SBIネット銀行の利用者向けに提供している、投資の初心者や資産運用の経験がない方々をサポートするためのツールとして開発したサービスです。

現在、「WealthNavi」の利用者の9割は投資経験者です。投資経験者に選ばれているということはそれだけ評価をいただいていることだと私は思っています。大変ありがたいことなのですが、もともとの創業の想い……私の両親の世代が若い時に当社のようなサービスを使うことができていれば、あるいは私や私の友人たちの世代が投資経験の有無に関係なく有効な資産運用を実現できれば……という想いを考えた時に、当社がお客様にサービスを提供していく中で、投資経験者ばかりに目を向けていてはいけないと思いました。

「マメタス」は、“自分には投資や資産運用など関係ない”“自分には難しそう”など、投資に対してそのように思っている方の背中をポンと押してあげるような、最初の一歩を踏み出せる仕組みとして、最も合理的な形で運用されるサービスだと考えています。

当社のロボアドバイザーは自動化のレベルが非常に高いと申し上げましたが、<自動化>と<仕組みの見える化>は、車の両輪のようなものだと思っています。たとえ、少額の「おつり」であっても、仕組みをガラス張りのようにして、<見える化>し、安心してお使いいただける状態であることが必要であると思っています。

WealthNavi

日本人の金融リテラシーを高めるために

このような取り組みが実を結び、ウェルスナビのサービス利用者において、投資未経験者層の比率が着実に増えているという。ウェルスナビのサービスは、日本人がイメージする投資のハードルを少しずつ下げつつある。

柴山氏:

私たちの取り組みが、投資をするお客様にとって日米における投資に対する考えの相違を埋めるきっかけになったらいいなと思っています。

資産運用や投資について日本とアメリカを比べると、日本人は金融リテラシーが低いと言われてしまいます。もっと金融リテラシーを高めるような仕組みを私たちは作っていく必要がありますし、金融教育をして正しい知識を身につけていくということも大切です。

しかし何より必要なのは、「マメタス」のようなツールを使って、少額から投資を始め、実際に資産運用し経験を得ることで、金融リテラシーを身につけていくことではないかと思います。

実際に投資を経験して仕組みを理解することが大事です。それが、金融リテラシーを高める一番の方法だと私たちは思っています。

>><3>次世代の金融インフラを創りたい へ続く(提供元:株式会社ZUU)

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