一棟マンション投資のリスクを正しく認識し、資産形成をしよう

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(写真=PIXTA)

日本銀行がマイナス金利を導入し、国債や定期預金の金利も最低水準まで下がり、利子で資産を増やすことが非常に難しい状況にある。かといって、株式投資や外貨投資は売買のタイミングが難しく、なかなか行動に移せないという方も少なくない。選択肢に悩む中で、資産を保有できるうえ、定期的な現金収入も期待できる不動産投資は、魅力的な存在となるだろう。

しかしながら、不動産投資も投資である以上、リスクは存在する。リスクを正しく理解することは、資産形成を成功させる大きなポイントだ。ここでは、不動産投資の代表的な方法の一つである一棟マンション投資について、その魅力とリスクをご紹介しよう。

一棟マンション投資の魅力

一棟マンション投資の魅力のひとつは、建物と土地という実物資産を保有できることだ。建物自体の価値は築年数が経つごとに減価していくが、その建物が生み出す収益は、賃貸収入として長期にわたって収入をもたらす。また、土地価格の変動は、一般的に株価や為替に比べて穏やかといわれており、長期間にわたって価値のある資産として保有できる。
さらに一棟マンション投資は、土地という担保評価の高い資産を保有するため、区分所有に比べて金融機関の融資審査が通りやすく、自己資金が少なくてもレバレッジを効かせた投資が可能になるのも大きな特徴だ。

もうひとつの魅力として挙げたいのが、区分所有と異なり、自分の意向を物件運営に直接反映できるということだ。例えば、経年劣化した築古の物件でも立地を重視し、そのまま運営するという考え方もある。資本を投下することで物件価値を向上させ、収益性を強化するという選択肢もある。物件の状況に応じて、柔軟な対応ができるというわけだ。

一棟マンション投資のリスク

一棟マンション投資にもリスクはあるため、しっかり確認しておこう。まず、投資金額が大きいため、失敗したときの損失が大きいことが挙げられる。特に借入で物件を購入した場合、空室率や金利の上昇により、当初の想定以上に元金返済と利子返済の負担が重くなり、キャッシュフローが悪化する可能性がある。

一棟マンションは、区分マンションに比べて流動性が高くないこともリスクとして挙げられる。所有しているマンションを売却して別のマンションを購入するなど、資産入れ替えしたい場合はもちろん、すぐに現金化したい場合も、希望のタイミングで、希望の金額で売却できない可能性には留意しておこう。

一棟マンションは区分マンションに比べて、管理業務が多岐にわたることもオーナーによっては負担に感じるかもしれない。一棟マンションの場合、区分マンションであればマンション管理組合が主体となって行う大規模な修繕の計画や修繕積立金、共有部分の清掃や管理など、全てオーナーが責任をもって対処しなければならないのだ。

リスク対策と経営のポイント

魅力とリスクを紹介してきたが、一棟マンション投資で留意すべき点をまとめると以下の3つとなる。

1. 投資金額が大きい
2. 流動性が低い
3. 管理業務が多い

これらのリスクを踏まえて投資対象を選別し、資産価値の維持や向上に努めたい。立地条件、立地に添った借り手の把握、借り手に応じた間取りや設備を考慮して投資対象を選ばなければならない。ほかにも空室を減らすために、リフォームへの投資、広告の出し方、適切な管理業務など、快適な住まいを提供する努力が必要だ。

オーナーだけの努力ではなく、投資対象選別のために信頼できる不動産会社、稼働率上昇のために有能な管理会社の協力を得るといいだろう。そうした一棟マンション投資のパートナーの協力を得ることが、一棟マンション経営のポイントといえる。(提供元:株式会社ZUU)

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