クラウドソーシングを活用した新時代の働き方

CROWDSOURCING
(写真=LeoWolfert/Shutterstock.com)

近年インターネットが普及したことにより存在感を高めるクラウドソーシング。働く人にとってさまざまな場面で高い利用価値があり、無視できない存在になっている。この新しい働き方の概要、メリットとデメリットを紹介する。

クラウドソーシングとは

クラウドソーシングとは、不特定多数の外部に業務を委託することをいう。群衆・多数の人という意味のクラウド(crowd)と、調達・委託などの意味を持つソーシング(sourcing)を組み合わせた言葉だ。外部委託を指す言葉にアウトソーシングというものがある。アウトソーシングが特定の企業や人に向けて発注・委託する際に使われるのに対し、クラウドソーシングは不特定多数に向けて募集・発注することを指す点が両者の違いだ。

日本では2009年ごろよりクラウドソーシングの動きが本格化してきており、その前後にクラウドソーシングのプラットフォームを提供する運営会社が続々と設立されている。仕事を受注・発注したい企業や個人は、それらの会社に会員登録をし、サイト内のシステムを使ってインターネット上で仕事を募集・獲得する仕組みだ。

クラウドソーシング運営会社が取り扱う仕事内容は、システム開発、デザイン、記事作成など多種多彩だ。会社員や主婦などが空いた時間を利用して小遣い稼ぎの副業として取り組むケースから、システムエンジニアやライター、デザイナーなどのフリーランスが本業として参加している場合もあり、その用途は幅広い。一般的に、クラウドソーシングを利用して働く人はクラウドワーカー、仕事を発注する企業や人はクライアントと呼ばれる。

クラウドワーカーとしての働き方のメリット・デメリット

クラウドソーシングで仕事を受注するクラウドワーカーの視点から、メリットとデメリットを挙げる。

メリットとしてまず考えられるのは、ほとんどの場合、クライアントとの打ち合わせのために直接相手先へ訪問する必要がないということだ。その移動時間を仕事にあてることができる。受注した仕事から事務まで全て1人でこなさなければならないフリーランスにとって、営業に割く時間を削減できることは大きなメリットとなる。

案件や働き方を自分で選んだり、調整したりできることも魅力のひとつといえる。常時多数の案件が公開されており、得意な仕事やスケジュールに合った仕事を見つけやすい。場所を選ばずに働けるため、居住地での格差はほとんどない。また、多数の案件が募集されていることによって、安定的に仕事を獲得しやすい。フリーランスが本業の隙間時間にクラウドソーシングを利用して収益を安定化するというような使い方ができる。運営会社によっては、福利厚生や業務支援、研修などのサービスを提供しているところもある。

デメリットは、信頼できるクライアントかどうか働いてみないとわからない場合がある点だ。インターネットを通してのやりとりで事前に知ることのできる情報は限られており、非常識な振る舞いをするクライアントにあたる可能性も少なからずありえる。支払い遅延や受取拒否などの下請法違反の行為をする者がいないとも限らない。

こういった問題を防ぐため、大手運営会社ではクライアント・クラウドワーカー双方に対する評価の公開や、作業前に運営会社にお金を預ける仮払いといった仕組みを取り入れている。全体的に報酬の単価が低くなりがちなこともデメリットといえる。ただし実力や営業のしかた次第では、高単価の案件を獲得することも可能だ。

新しい働き方、クラウドソーシング

仕事を不特定多数に外部委託するクラウドソーシングは、現代に合った仕事の発注方法・働き方といえるだろう。受注者は時間と場所を自由に選んで働くことができ、効率的な営業が可能だ。副業からフリーランスの本業まで、さまざまな場面で活用できる。メリット・デメリットを把握しながら、上手に活用すると生きがいや収入のアップにつながるのではないだろうか。(提供元:株式会社ZUU)

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