ソーシャルレンディング基礎の基礎~ソーシャルレンディングと既存の金融機関の違い

最近「ソーシャルレンディング」という単語をインターネットやテレビで、目にしたり耳にしたことはあるだろうか。国内のソーシャルレンディング市場は、2015年からたったの2年で、約3倍に値する約987億円に拡大する見込みが立っているのだ。

今回、この記事にて「ソーシャルレンディング」の基礎を紹介していきたい。


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「ソーシャルレンディング」とは

ソーシャルレンディングとは、銀行などの金融機関を介さず、「投資したい人(出資者)」と「資金を調達したい人(資金調達希望者)」をインターネット上でマッチングさせるサービスのことを指す。

たとえば、ある資金調達希望者が不動産購入を考えている場合、銀行などの金融機関から資金を借り入れて、購入するケースが大半である。一方で、ソーシャルレンディングの場合は、資産調達希望者が銀行などの金融機関から借り入れるのではなく、出資者が投資した資金を資金調達希望者が借り入れて不動産を購入するのだ。またさらに出資者は、その不動産の賃料や売却時における売却益を配当として受け取ることが可能になるケースもある。『ソーシャル(Social)』は、英語の直訳で『社会的な』等の意味があるが、『ソーシャル(Social)』を“人と人のつながり”と置き換えるとソーシャルレンディングの仕組みを理解しやすくなるのではないだろうか。


(みんなの投資online編集部作成)

ソーシャルレンディングと同じ意味で、“P2Pファイナンス”または“投資型・貸付型クラウドファンディング”という呼称もあるが、これらはインターネットの末端である個人同士がつながる側面(Peer to Peer:P2P)を指す言葉であったり、あるいは不特定多数の群衆(Crowd)から資金調達する側面も指す。

今までの金融サービスと「ソーシャルレンディング」との違いとは

 では、銀行などの既存の金融機関とソーシャルレンディングの違いは何であるのか。

まずは、お金を“貸し付ける”観点から見てみよう。
銀行など既存の金融機関のサービスは、金融機関がお金を必要とする人や会社に対して貸付をする。一方、ソーシャルレンディングは、既存の金融機関を介さず、ソーシャルレンディング運営会社が提供する情報をもとに出資者自身が投資先を選択し、投資を行うのである。

次は、お金を“預ける”観点から見てみよう。
銀行などにお金を預け入れることによって挙げられるメリットは、預金が守られることが挙げられる(ただし、預金保険制度の対象となる預金等の範囲 (金融機関ごとに預金者1人当たり元本1,000万円まで) が対象)。デメリットは、貸出先の選定や安全性の評価を銀行が全て行っている為、コストが高くなり、一般的に利息が低くなることが挙げられる。現在、日本の大手金融機関に預金した場合の利息は0.001%程(2017年10月16日現在)と、極めて低くなっている。一方で、ソーシャルレンディングの場合は、出資者はソーシャルレンディングサービス運営会社が提供する情報をもとに、インターネット上でお金の行く先(貸付先)を選択することができる。インターネットを利用することで店舗や多くの人を抱える銀行のように高いコストがかからないため、資金調達希望者には借出金利の低下、出資者には高い利回りが期待できる、という仕組みになっているのだ。

(出典:クラウドクレジット株式会社)

2年で3倍に拡大するソーシャルレンディング市場

資金の提供者と需要者の双方にメリットがあるこのソーシャルレンディングのサービスは、近年急速に市場を拡大している。矢野経済研究所の調査では、日本でも2017年度の国内クラウドファンディング市場規模が、前年度比で46.2%増の1,090億400万円に拡大する見通しとなっている。その中でも貸付型(ソーシャルレンディング)は、2015年からたったの2年で、約3倍に値する約987億円に拡大する見込みが立っているのだ。

※1.年間の新規プロジェクト支援額ベース
※2.2017年度は見込み値

出典:国内クラウドファンディング市場の調査を実施(2017 年)(矢野経済研究所)
( https://www.yano.co.jp/press/press.php/001730)
国内クラウドファンディング市場の調査を実施(2016 年)(矢野経済研究所)
(https://www.yano.co.jp/press/press.php/001573 )
を加工してみんなの投資online作成

本記事では基礎的なソーシャルレンディングに関する事柄しか説明できなかったが、ソーシャルレンディングにはまだまだ魅力がたくさんある。この記事をきっかけに、ソーシャルレンディングに少しでも興味をもっていただければ幸いだ。

参考:
●『ソーシャルファイナンス革命 ~世界を変えるお金の集め方(慎 泰俊著)』
●矢野経済研究所「国内クラウドファンディング市場の調査を実施(2017年)」

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