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第7話 経済の基本を知ろう③ 円高・円安を知る

(写真=Only background/shutterstock)

目次[非表示]

  1. 1.円高・円安ってなにが基準?
  2. 2.どうして円安・円高になるの?

円高・円安ってなにが基準?

日経新聞をじっくり読み始めて1週間。だいぶ経済の動きが理解できるようになった気がする。今朝も早出して、いつものように日経を読んでいるところに、当社の総務のマイコ先輩が郵便を配りにやってきた。

前回:まったく読む習慣のなかった新聞だが、経済情報満載の日経新聞の読み方を学んだことで、徐々に経済の知識が増えてきた。投資はじめました第6話はこちら

ちょっと気を引きたくって「トランプ大統領就任後は円安が進んでるなぁ」
と、覚えたばかりの知識を口走ってみた。

しーん・・・。

マイコ先輩に見事にスルーされた直後、ニシカワ先輩のツッコミが入る。

「それ、何アピールやねんw しかし、そもそも円高の意味わかってんのかいな?」

日経平均株価やTOPIXといっしょに毎日ニュースで流れる「円高・円安」の情報。毎日ニュースになるのだから、経済指標として重要なのはわかるが、それがどういう意味をもつかは正直あまりわかっていないかも・・・。

「いや、それは、その…。円の価値が基準より下がって安いってことですよね?」

ドヤ顔の先輩。

「ふふふ、0点。ほなら円の価値が何に対して下がったんや? 基準ていくらや? ん??」

「何に対してと言われましても…その、あの…」

「ええか、ニュースで“今日は円安で115円50銭でした”と言ってるか? かならず、“円安ドル高で1ドル115円50銭でした”とか言ってるやろ? 

つまり、円安・円高っちゅーのは、他国の通貨に対して円の価値が下がったか、上がったかを言ってるんや。
だからドルに対しては円安でも、ユーロに対しては円高っちゅーこともあるんやで」
確かにそうだ。

ニュースでは“1ドル”何円でしたと言ってたし、日経新聞にもそう書いてある。

「ドルは基軸通貨と呼ばれていて、国際金融取引で基準として採用されているものだ。だから、ドルに対して円の価値が上がったか下がったかは、とても日本の経済にとって重要だ」。

オオタ部長いつもいきなりの登場。

「1ドル80円が1ドル115円になったら、同じ1ドルの商品を買うのに35円も多く払わなあかんのや。つまり、ドルに対して円の価値が下がったから円安っちゅーわけや。

ドルから見ると円に対するドルの価値が上がったのでドル高になる。

だから円安ドル高と言うんや。円安ドル高が進むと、マカダミヤナッツの値段がえらい高くなるんで、かなわんでホンマ」といつも通り好きな食べ物の価格に例えてくる先輩。

「ということは、1ドルと交換するのに必要な円が増えれば円の価値が下がったので円安、逆に減れば価値が上がったので円高というわけですね」

「そのとおり。金額の増減と円安・円高の表現が逆に思えるので間違える人が多いが、ドルをはじめとした『他国通貨と円を交換するときの金額の増減』と覚えておけば間違うことはないはずだ」

ん!? これはオオタ部長に褒められたってこと?

どうして円安・円高になるの?

ニシカワ先輩がニヤっと笑ってさらに質問してくる。

「よっしゃ、では円安にしろ円高にしろ、通貨の価値が変わる理由はわかるか?」

「それは、輸出が好調で入ってくる外貨が増えれば円の需要が上がりそれに伴い、円の価値も上がって、輸入が増えて輸出国(外国)に支払う通貨が増えれば、外貨の需要が上がり、それに伴い相対的に円が下がるんではないですか?」と、完璧な回答に自分でもちょっと驚く。

これが、日経新聞を読んでいる効果ってやつか?

オオタ部長は神妙な表情で回答してくる。

「基本的な考えは間違ってはいないが、通貨の価値は、国の経済成長率の向上、株や不動産の資産価格の上昇、金利の上昇で値上がりするんだ。こうした経済情勢が良好な国の通貨には、値上がりを期待して資金が集まりやすいという点もある」。

「経済成長率や株、不動産の価格上昇はわかりますが、金利も関係あるんですか?」

「金利0.01%の銀行と1%の銀行があったら、どっちにお金を預ける? 全員が1%を選ぶやろ? それは為替も同じや、持っているだけで金利がたくさんもらえる国の通貨はみんな欲しいんやん」とニシカワ先輩。

「でも、輸入したり輸出したりするとき、相手の国の通貨で支払いますよね? こういうのは関係ないんですか?」

「良い質問だな。実は貿易の決済で動くお金よりも、投資で動くお金の方が30倍も多いんだ。つまり、円安・円高になるのは、最初に説明した要因を投資家たちがどう先読みするかによるところが大きい。だから、トランプ大統領が『強いアメリカ』と発言すればドルを買う投資家が増えてドル高・円安になるし、『ドルが強すぎる』と言えばドルが売られてドル安・円高になる。実際の経済情勢よりも未来の経済情勢の予想で相場が動くのだ」。

オオタ部長、

心なしかいつもより説明する口調が優しいし表情も柔らかい。これは経済のことを勉強したことが認められたってことかな。
さて、なんとなく知っている“つもり”だった円安と円高。完璧とは言えないまでも、かなりのところまで理解できた。

次の課題は、自分なりに「国債」を調べることにした。自分で学ぶことの楽しさを、この歳になって初めて知ったように思う。

「ニシカワ先輩、次”国債”行きますね♪」

「っ!」

するとオオタ部長が振り向いた。

「今回は前向きだな」(連続物ってバレます)

「発信が大事って部長もおっしゃってましたし」

「ちゃんと覚えているじゃないか。発信は大切だ、ニシカワ君の後輩」(そのまんま!?)

ま、まだ、そんな存在感なんです・・・涙

存在が薄いとよく言われた学生時代・・・涙

名前なんてどうでもいいか(いつ言うの?)・涙

・・・・。

・・・・。

だめ・・

だめだっ!!

自分で前に出ないといけない!

苦手意識も克服したい!

彼女にも“2日間既読スルー”は嫌だと言いたい!(それぐらい言いなさい)

もっともっと自分で勉強するで!

もっと強くなるで、しかし!!(変な関西弁が。。)。


次回へ続く。

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※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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 フィクションとしてお楽しみいただきつつ、皆様の資産形成にお役立てください。


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