第5話 経済の基本を知ろう①

(写真=Frame China/Shutterstock.com)

目次[非表示]

  1. 1.よく聞くけど説明できない言葉だらけ
  2. 2.そもそも日経平均ってなんだ?
  3. 3.トピックスは東証一部全体の平均値

よく聞くけど説明できない言葉だらけ

投資のことを調べれば調べるほど、自分って経済のことを何も知らないんだなぁ、ということに気がつく。学校では何も教えてくれなかったし、大学で「経済学」は履修したけど、理論的な話ばかりで難しく、覚えているのはひたすら退屈だったことくらい…。

嘆いていても仕方がないので、ここはひとつポジティブに〝経済知識をモノにするチャンス〝と捉えて勉強することにした。

前回:すぐそこにある老後破産の危機。年金のことを調べたおかげで、投資の意味を実感しポジティブに取り組む決意をした。投資はじめました第四話はこちら

とはいえ、どこから始めたらいいんだろう。
聞くは一時の恥ということで。右向け右っ。ニシカワさーん♪

「先輩、改めて経済のことを勉強したいんですけど…」

こちらの話は終わっていないのに、食い気味に答えてくれる。

「ひとくちに経済ゆーてもいろいろあるからなー。そやなぁ、日経平均ってわかるかぁ?」

さすがに日経平均くらいは。

「日本の株価の平均ですよね」

「ちゃうわ。どんな株の平均でどこが出してるんやって意味や」

「はいっ???…」

なにそれ? 

「ほな、そっから勉強しいや。日本経済の基本部分やからな。あーあと、トピックスっちゅーのもあるで」とニシカワ先輩。

「よく聞くけど説明できない言葉ってやつだ」とオオタ部長が唐突に口を開く。

「どっちも毎日ニュースで流れるが、意味をしっかり理解している人は少ないはず。投資の初心者こそ知っておくべきだ」

「ありがとうございます。調べてみます!」

部長はいつも突然割り込んでくるからビックリするな…

そもそも日経平均ってなんだ?

(写真=Sean Pavone/shutterstock)

席に戻り、まずは日経平均について調べる。

にっけい‐へいきんかぶか【日経平均株価】 の意味
“日本経済新聞社が、東京証券取引所第一部に上場する銘柄のうち225銘柄を用いて表す株価指数。ダウ平均株価をもとにした計算方式を用いて、平均株価を算出して発表する。銘柄は毎年一部が入れ替えられる。東証株価指数(TOPIX)とともに日本の代表的な株価指数。日経225。日経225種平均株価。NIKKEI225。”

出典:デジタル大辞泉(株式会社小学館)


なるほど日経平均の日経は、日本経済じゃなくて日本経済新聞社の略称なわけだ。
東京証券取引所第一部上場というのは、日本を代表するようなスゴい会社ってことまではわかるが、具体的に何がスゴいのかはわからない。さらに調べてみる。

とうきょう‐しょうけんとりひきじょ〔トウキヤウ‐〕【東京証券取引所】 の意味
“東京都中央区日本橋兜町 (かぶとちょう) にある金融商品取引所。通称「兜町」。東証。TSE(Tokyo Stock Exchange)。
[補説]明治11年(1878)東京株式取引所として創設。太平洋戦争中の日本証券取引所を経て、戦後、証券会員制法人の東京証券取引所として再開し、債権市場・外国株市場・国債先物市場・TOPIX先物市場などを開設。平成13年(2001)株式会社に移行。平成19年(2007)東京証券取引所グループを設立し、平成25年(2013)大阪証券取引所(現大阪取引所)と経営統合。現物市場は東京証券取引所、デリバティブ市場は大阪取引所に集約された。”

出典:デジタル大辞泉(株式会社小学館)


兜町、東証、なんだか強そう。証券取引所に上場することで、株の売買を証券取引所経由ですることができるようになるのだが、上場の審査基準が比較的厳しいといわれるのが東証一部とのこと。

つまり、東証一部上場のうち日本経済新聞社が選定した225社の株価の平均*が日経平均株価となり、日本経済全体の景気や企業の収益性を表す指標になるというわけだ。

*日経平均株価を算出する際、単純な平均ではなく独自の調整をしている。

ちなみに、15秒毎に算出されている。ほぼリアルタイムで日本経済の動きが見えるということになるのか。

トピックスは東証一部全体の平均値

続いて、トピックスについても調べる。

トピックス【TOPIX】 の意味
“《Tokyo Stock Price Index》東京証券取引所が昭和44年(1969)7月から発表している、東証一部上場のすべての日本企業を対象とした株価指数で、昭和43年(1968)1月4日の時価総額を100として、毎日の時価総額を指数化したもの。東証株価指数。”

出典:デジタル大辞泉(株式会社小学館)


イマイチ、理解できない…。ちなみにTOPIXは1秒ごとに算出されるそうだ。リアルタイム性はすごいと思うのだが…。その前に、この時価総額ってなんだ? 調べてみると「株価×発行済みの株数」で算出される数字らしいのだが、ついていけない…。

「どうした? 固まってるぞ」硬直している私に気がついた部長が声をかけてくる。

「部長すみません。時価総額について教えてください」

「ニシカワくん、オチありでよろしく」

部長ムチャぶり。

「ええ、えーっ。あ、あああ、おおおっ…。 いらっしゃーい!」

ニシカワさん。必要なのはギャクではなくてオチですよ~

「時価総額というのは、現在の企業の価値がわかる数値だ。上場会社が発行している全部の株式数に、現在の株価を掛けて算出するんだ。株価は市場で決まるから、将来性も含めその会社がどれくらいの価値があると投資家から評価されているかがわかるって寸法だ」

すかさず部長のカットイン。

「では、TOPIXの説明に【毎日の時価総額を指数にしたもの】とあるんですが、これはどういう意味ですか?」

「自分で調べろと言いたいところだが、流石に難しいか…。いいか、まず基準となる昭和43年1月4日時点の東証一部上場企業すべての時価総額を合計するだろ。これを、便宜上「100」とするんだ。

で、現在の東証一部上場企業すべての時価総額の合計を出して基準から何倍になったかを計算する。2倍になっていたらTOPIXは200、5倍になっていたらTOPIXは500になる。」

なるほど、実際の金額ではなく、基準からどれくらい増えたかを表しているから指数なわけだ。

「ということは、今1,500くらいだから15倍になったってことですか?」

部長は表情を変えずに続ける。

「その通り。バブル崩壊後20年くらい停滞していることを考えると、高度経済成長の時代がいかにスゴかったのかがなんとなく理解できるだろ? お前は知らないだろうが、1989年~1990年のバブルのときなんてTOIXが2,800を超える勢いだったんだぞ」

「にせんはっぴゃく!!」思わず声が裏返る。

「だいたいはわかったか?」と部長。

「はい! よくわかりました。あと、知っているつもりが、まったくわかっていなかったことも理解しました」と模範解答を試みる。

「なんやそれw ウチではそういうおべんちゃらはいらんで~」とニシカワ先輩。

「キミもこういう殊勝なこと言って欲しいもんだな。オチもだけどね」

と部長がすかさず切り返す。

「てへっ! 部長、痛いっすね~w ハハハッ~って、なんのドラマやねん!」…。(汗)

こ、これが関西の笑いというやつか…(違いますよ)。

部長の一言が。

「日本経済のことを知るなら、日経新聞を読むのがてっとり早いぞ。ウチの部署にも毎日届くから、空いた時間に読むようにしなさい」

日経新聞か…就活のとき、キャンペーンで2ヶ月読んだ。見た、めくったw
読んでもイマイチ意味が分からなかったんだよね…。
日経に電話したら読み方教えてくれないかな(くれません)。


次回へ続く。

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※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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