
第4話 年金ってもらえるの?
(写真=designer491/Shutterstock.com)
意外と知らない年金のこと
証券口座を開設して、投資を始める環境は整ったものの、いざ!と思ってもお金が絡むし、なかなか踏み出せない。だいたい、何のために“投資”するんだろう…。
前回:おいしい優待か、運用をプロに任せるか。投資はじめました第三話「投資信託と牛丼」はこちら
「なんで株に投資してるんですか?」ニシカワ先輩に聞いてみる。
「そりゃ、なんといってもタダ券でメシ食えるからやな」
結局そこすかw
「いや、部長の手前、ちと真面目に答える(珍しく真面目な顔)。箇条書きにするぞ。
●儲かったら嬉しい。
●現金で預金していてもインフレリスクで資産が目減りする(後日解説)
あー、あとあれや、
●老後、老後の資金。
これから人口が減っていく一方。国の年金はどうなるか分からない。老後に備えておかんと」
箇条書きって言っても話し言葉ですけど…。
老後資金ね。たしかに年金のニュースはよく見る気がするけど、真剣に考えたことはない。そもそも年金に加入した記憶もない。
自分がもらえるのかもよくわからない。
Google先生曰く、実際の自分自身の年金見込額は、日本年金機構のねんきんネットで調べることが出来るみたいだけどね。
注目を集める「個人型確定拠出年金」
年金を調べるにつれ、老後資金を用意できず生活が破綻する「老後破産」が社会問題になっていると記述がどうしても目に入ってくる。
「どうした珍しく深刻そうな顔して」と、オオタ部長が話しかけてきた。
「いや、そーですね。老後破産って大変だなと…」
「ま、まだ若いんだから今からきちんと備えておけば大丈夫だ。今年からイデコも使えるしな」と部長。
イデコ?
「ニシカワ先輩“イデコ”ってなんですか?」
「そりゃオマエの目の上にあるやつやんか」
「…はい?」
「ってそれオデコや!!ツッコまんかい!!!」
スベり芸ってやつですかね…。
「イデコっちゅーのはな、個人型確定拠出年金の愛称。ローマ字で“iDeCo”。自分で毎月決まった掛け金を積み立てて将来の年金にするんや」
早速調べてみる。なるほど。この制度は、もともと自営業者向けだったものが、今年の1月から対象範囲が拡大し、会社員や公務員も利用できるようになったそうだ。また、この制度は所得税・住民税・運用課税などに税制優遇があるのも話題の理由らしい。
それと預金、保険、投資信託から運用する商品を自分で選べるのもポイントだそうだ。
「これって結局、国民年金だけでは老後資金に余裕がない可能性はあるから、国として税制優遇措置を作るので自分でなんとかしてねってことですよね?」
「まあそう言うな。厳しく見ればそうとも言えるが、機関投資家が運用し、継続的に安定運用するなんてこの時代難しい。むしろ、国が税制優遇措置を作ってくれ、自分の意思で投資する機会を与えてくれたことに感謝すべきだろう。また、企業型の確定拠出年金も根付きつつある。自ら年金さえも投資・運用するということだったり、金融・投資知識が必要な時代になったと認識すべきなんだよ」と部長。
サスガっすね。
投資の勉強が必要であること改めて認識しましたm(==)m
投資スタンスと仕事へのスタンス
(写真=PIXTA)
投資って「投機的に短期に大もうけを狙うもの≒怪しい」と思っていたけど、身近であるとは分かった。長期目線も必要だとも。
一方、ただ放っておいても駄目で、これが良いと自ら決めなければならないわけで(…苦手)。
ふと就活の時、「仕事に対するスタンス」のセミナーを思い出す。
「仕事に対するスタンス」のとは、「仕事をする」ということを「ポジティブに捉えるか⇔ネガティブに捉えるか」がベースだと。
苦手だから逃げていて、出来ることだけやって。上滑りで、ちょっと褒められて…。
「むんっっっ!!!!!」
根本から勉強してみるまんねん!!(何弁?)
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
実在の取材などでご協力いただいた皆様については、
フィクションとしてお楽しみいただきつつ、