
第89話 株式投資をするなら絶対に覚えておくべき基本用語集
(写真= Artur Szczybylo/Shutterstock.com)
前回:部長の飲み友達である税理士のサワダさんに、サラリーマンの確定申告の基本的なことを教えてもらった。
目次[非表示]
学んだことを実践で活かせるよう株式投資用語集を作る!
株式投資を始めるために、諸先輩方にいろいろと教えてもらったり、自分で調べたりしたので、株式投資に関連する専門用語や投資用語をまとめて保存しておくことにした。
株式投資用語集
【移動平均線】
過去の一定期間の平均株価を折れ線グラフで表示したテクニカル指標のひとつ。計算方法によって「単純移動平均」「加重移動平均」「指数平滑移動平均」などがあるが、一般的には単純移動平均が使われることが多い。
「5日移動平均線」なら直近の5営業日、「25日移動平均線」なら直近の25営業日といったように、名称で過去の一定期間がわかるようになっている。日足チャートの場合、5日移動平均線は短期、25日移動平均線は中期、75日移動平均線は長期として扱われる。
【インカムゲイン】
株式や債権、不動産などの資産を保有することで、安定的かつ継続的に得られる収益のこと。株式の場合、配当金がこれにあたる。
【キャピタルゲイン】
株式や債権、不動産などの資産を売却することで得られる売買差益のこと。株式の場合、買値と売値の差がこれにあたる。
【株価チャート】
株価の推移をグラフ化して見やすくしたもの。表示方法によっていろいろな種類があるが、一般的には、始値・高値・安値・終値の情報をひとつにまとめて表示できるローソク足が用いられる。
【成行注文】
売買価格を指定せずに発注する注文方法のこと。成行注文では、そのとき一番有利な売買相手と取引することになるため、売り注文の場合はそのとき一番高く買い注文していた人と売買が成立し、買い注文の場合は一番安く売り注文していた人と売買が成立する。
【指値注文】
希望する売買価格を指定して発注する注文方法。買い注文の場合は指定価格以下の売り注文が出れば、売り注文の場合は指定価格以上の買い注文が出れば、取引が成立する。
【逆指値注文】
株価があらかじめ指定した価格に到達した場合に限り、売買注文を行う注文方法。「指定価格以上になれば指値または成行で買う」「指定価格以下になれば指値または成行で売る」という2種類の方法がある。
【信用取引】
証券会社に委託保証金として現金や株式を預けて担保とすることで、証券会社から株券を借りて売ったり、資金を借りて株式を買ったりする取引のこと。預けた保証金の最大約3.3倍の取引ができる。前述の通り、株券を借りて売り、安くなったところで買い戻すことで差益を出すことができ、株価が下落する局面でも利益を上げることが可能。しかし、株価の上値は青天井であるため売値から上がり続けるリスクがある上に、レバレッジをかけていれば損失の拡大も大きいので、一般的にはハイリスクな取引方法と考えられている。
【出来高】
ある一定期間内に売買が成立した株数のこと。一般的に出来高が増加した銘柄は、株価が上昇しやすいと考えられている。
【日経平均株価】
日本経済新聞社が、東証1部上場銘柄から選定した225社の株式価格を平均して発表する株価指数のこと。東証株価指数(TOPIX)と並ぶ日本の株式市場の動向を把握できる代表的な指標のひとつ。
【東証株価指数(TOPIX)】
東証1部に上場する国内株式全銘柄を対象とする株価指数のことで、基準日である1968年1月4日の時価総額を100として指数を算出する。TOPIXとは、“Tokyo Stock Price Index”の頭文字を取った略称。日経平均株価と並ぶ日本の株式市場の動向を把握できる代表的な指標のひとつ。
【配当】
企業が、株主が保有する株数に比例して利益を分配すること。通常は決算時に分配されるが、利益が大きかった場合に分配される「特別配当」、創立◯周年といった会社の記念の年に分配される「記念配当」といったものもある。
【配当利回り】
株価に対して、1年間で受け取れる配当金の割り合いを示す数値のことで、以下の数式で算出される。インカムゲインを重視する場合、特に重要な指標となる。
配当利回り計算式:配当利回り(%)=1株当たりの年間配当(円)÷株価×100
【ローソク足】
ある期間の株価の始値・終値・高値・安値(四本値)の情報を、ひとつにまとめて視覚的に表したもの。区切りとする期間が1日なら「日足」、1週間なら「週足」、1カ月なら「月足」、1年なら「年足」と呼ぶ。始値よりも終値が高い場合は「陽線」と呼ばれ、白抜きや青色の四角形で表示される。逆に、始値よりも終値が安い場合は「陰線」と呼ばれ、黒塗りや赤色の四角形で表示される。
【会社四季報】
東洋経済新聞社が四半期ごとに発行している「全上場企業の各種データ」を掲載する企業情報誌。証券会社やオンライン証券会社でも本誌の情報を利用しているところが多く、株式投資家にとって必携の書といえる。
【PER】
株価収益率(Price Earnings Ratio)の略称で、株価が“1株当たり純利益”の何倍になっているかを示す指標。現在の株価が企業の収益力に対して、割安か割高かを判断する目安となる。
【PBR】
株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)の略称で、株価が“1株当たり純資産”の何倍まで買われているかを示す指標。現在の株価が企業の解散価値に対して、割高か割安かを判断する目安となる。
今回、株式投資の用語集を作成したことで、ハセガワ部長やフクダ課長に教えてもらったこと、そして自分で調べたことが整理できたように思う。あとは、いよいよ実践だ! 実践を怖がりがちなところがあるけど、これだけ学んでやらないなんて選択はできないぞ・・・。どうせ失敗もするだろうし身構えず挑戦しよう!
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
実在の取材などでご協力いただいた皆様については、許諾いただいた場合に限り、実名でご登場いただきます。
フィクションとしてお楽しみいただきつつ、皆様の資産形成にお役立てください。
そもそも投資を始めましたって?
>>第1話 投資って何だろう?<<
投資って?ていうこともよく分からなかった社会人4年目の男子が、
紆余曲折を繰り返しながら賢く成長していく物語。
世の中にある多種多様な投資についてお伝えしています!
こんなものあるのか!やってみたい!と思える投資が見つかるかも?