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第67話 今、京町家への投資が注目されるその理由

(写真=7maru/Shutterstock.com)

前回:人工知能が最適な資産運用をしてくれるロボアドバイザーのことを知り、初心者でもプロ並みの投資が可能になるかもしれないAI投資の可能性に驚いた。
第66話はこちら→

目次[非表示]

  1. 1.そうだ京都、行こう!
  2. 2.クラウドファンディングが京町家の救世主!?

そうだ京都、行こう!

少し遅いお盆休みをもらえることになったので、なんとなく京都へ行こうと考えていた。別に何か目的があるわけではなく、すっかり刷り込まれている「そうだ」的なノリだ。タカヤマさんといけたらなーなんて思ったけど、仕事外だと誘いづらいよなあ。ニシカワ先輩は関西出身なので、きっと詳しいはず。おすすめの場所や穴場なんかを教えてもらおうと、京都について聞いてみると……。

「自分なぁ……関西人がみな京都に詳しいと思うとったら大間違いやで。京町家のレストランでランチでも食べたらえーんやないか?」
となんだか不機嫌でそっけない返事。

「ニシカワくんは大阪出身だから、京都のことを聞かれても困るだろう。東京出身の人に横浜の見どころを聞くようなものだぞ」
と半笑いのオオタ部長。

「ほんま失礼なやっちゃなあ」

「ニシカワ先輩すみません……。ところで部長、先輩のいっていた京町家ってなんでしょう?」となんとか話題を変えてみる(それも京都の話題ですが……)。

「京町家というのは、昭和25年以前に京都市内に建てられた木造家屋のことだ。歴史的、文化的価値や町並み保存という観点から、昨年末には"京都市京町家の保全及び継承に関する条例"が制定されて、保存と活用を図っているんだ。同時に需要も増えていて、さまざまな活用事例が出てきている」

「どんな需要があるんでしょうか?」

「まずは、日本の文化が見直されているなかで、京町家に住んだり、お店を開いたり、工房やアトリエとして使いたいという日本人の需要だ」

「そういえば、京町家を改装したおしゃれなお店の特集を女性向けの雑誌で見たことがあります。和風テイストのステキなお店が多くて、私も行ってみたいと思いました」
とタカヤマさん。タカヤマさんも京町家に興味があるのか。なるほど。それなら・・・

「タカヤマさん京町家に興味があるんだね。ちょうどお盆休みで京都に行こうと思っていたんだけど、良かったら一緒に行かない?勉強にもなるし」

「お盆は予定があるのでいけません」

えらくあっさりと断られてしまった・・・
ほ、本当に予定があっただけだろう。嫌われてはない、はず。うん。
「ほーん」ニシカワ先輩は京都の話からは全く聞いていないようだ。断られたことをネタにされるかと思っていたから拍子抜けだ。

「に、日本人の需要ということは、外国人の需要もあるんですか?」
変な雰囲気になりつつあったので、話を戻してオオタ部長に質問してみる

「日本の文化を強く感じられる京町家への宿泊や滞在を希望する外国人観光客の需要も多いんだ。反面、居住者の高齢化や建物の老朽化、相続問題などで、京町家が年々減少しているという現実もある。そのため、京町家の売買を仲介したり、店舗や宿泊施設などへの改修、運営代行を手掛けたりする地元企業も登場しているそうだ」

クラウドファンディングが京町家の救世主!?

(写真=Fiona Yanyi Tsang/Shutterstock.com)

京都は世界的にも人気の高い観光地なので、ホテルが不足気味ということは聞いていた。それに日本的なモノを求める外国人の需要もあるのなら、大きなビジネスチャンスなのでは?
「部長、これは今後大きく伸びそうなビジネスになる気がするので、もっと大手が参入してきてもよさそうな気がするんですが?」

「京町屋を旅館にリフォームするのは、いろいろと大変なんだ。立地が悪ければ飲食店やショップ、宿泊施設として運営するのは難しいだろう。また、周辺住民の理解も必要だし、そもそもリフォームで今後の利用に耐えうる建物かどうかといった部分もある。もうひとつ、京町屋は不動産的な視点で見ると、築年数の古い建物なので価値はゼロ。つまり、担保価値がないので不動産ローンも組みにくいという問題もあるんだ」

「資金の調達が難しいということですね」
とタカヤマさんの鋭いツッコミ。さすがだなあ。

「そのとおりだ。そこで地元の金融機関は京町家の改修費用などを融資する専用ローンを取り扱っているが、それだけでは需要に応えきれない部分もあるようだな」

ここで稲妻のように閃いた!!! 間違いない! こういうときはクラウドファウンディングの出番だ!!
「ということは、クラウ……」
と言いかけたところで、

「せやから、クラウドファウンディングの出番なんやー!」と投資の話で息を吹き返したニシカワ先輩に遮られる。ようやく機嫌が直ったようで一安心だが、せっかくの見せ場だったのに~。

「すでに、クラウドファウンディングの仕組みを使って、京町家の再生に成功している事例も出てきてるんや。それもかなりの数がやで」

「この辺の話は、このインタビュー記事みたらよくわかるんちゃう?京町家再生のこと以外も勉強になるから、よ~く読んでみるとええやろうな」

さっそく、教えてもらったインタビュー記事を読んでみると、利回りだけではなく社会的意義や社会貢献も考えたいとか、価格ではなく価値で判断など、確かにいろいろと興味深い。今まで、投資利回りとか数値的な部分ばかり見てきたが、違う視点の投資もあるということか。なんだか、ワンランク上の投資家になれそうだ!(現状、投資家ですらありませんが……)

次回へ続く。

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※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
 実在の取材などでご協力いただいた皆様については、許諾いただいた場合に限り、実名でご登場いただきます。
 フィクションとしてお楽しみいただきつつ、皆様の資産形成にお役立てください。

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