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第55話 新社会人として覚えておきたいお金の話

(写真=JHK2303/Shutterstock.com)

前回:新人のタカヤマさんに基本的な投資用語をまとめた用語集を作った。
投資はじめました第54話はこちら→

目次[非表示]

  1. 1.クレジットカードとの正しい付き合い方
  2. 2.若者に保険は必要か?
  3. 3.積み立てを長期間できるのは若者の特権

クレジットカードとの正しい付き合い方

いつものように早めに出社して、新聞を読んでいると、オオタ部長が新人のタカヤマさんを連れてやってきた。これはもしかして……?

「みんな、集まってくれ」と呼ばれたので、部長の席にニシカワ先輩と行く。

「えー、タカヤマくんの企画制作部(通称クリエイティ部)への配属が正式に決まった。みんな、よろしく頼むぞ」

「改めてよろしくお願いいたします」とタカヤマさんが続けて挨拶をする。

「お菓子と投資のことなら、なんでも聞いてや~」とマイペースのニシカワ先輩。

苦節1年、ついに自分にも後輩ができたぞ! (たったの1年で大げさすぎる)

「自分もまだまだ勉強中なので、一緒に頑張りましょう!」と挨拶したものの、ちょっと硬かったかな?

「さて、こういう機会だし、今日は私から新社会人が気をつけるべきお金の問題について少し話をさせてもらいたい」とオオタ部長。いつもと少し違う調子でこっちも緊張してしまう。

「まずはクレジットカードについてだ。社会人になって給与を貰えるようになったことで、学生向けではないクレジットカードを作れるようになる。クレジットカードの与信枠はだいたい30万円くらいからスタートする。つまり、いきなり30万円分の買い物ができてしまうんだ」

「いきなり30万円の買い物ができてしまうんですか?」

「そうだ。そして、この与信枠を自分のお金と勘違いしてどんどん使ってしまい、支払えなくなるという失敗をする新社会人が結構多い。万が一支払いが遅れたり、支払不能になるとその記録もすべて残る。こういったケースで新しいクレジットカードを作れなくなることは想像しやすいが、将来、住宅ローンなどが組めなくなってしまう可能性もあるんだ」

「そやから、毎月クレジットカードで払う金額は自分で支払える上限までにしなきゃあかんのや。現金がなくなったから、クレジットカードで払うといった使い方は絶対にあかんで」

「また、必ず1回払いで支払うこと。自分で払うことができる金額以上に使って、リボ払いにするのは考えものだ。リボ払いの金利は約15%程度が相場だぞ。」

「銀行に預けても貰える利息はわずかなのに、15%も金利を払うことになったら……」とタカヤマさん。

「その通りや! 基本的に金利を支払うのは考えものなんや。だから、キャッシングやリボ払いのご利用は計画的にってことや」

タカヤマさんが的確に答えるために、まったく出番がなかった自分。先輩の威厳が……。

若者に保険は必要か?


(写真=takkun/Shutterstock.com)

「もうひとつ、保険に関しては考え方がいろいろあるが、万が一のとき必要になるお金をまかなえないことが想定できる場合に加入するのが基本だと私は考えている。なんとなく生命保険やがん保険などに加入してしまう人が多いようだが、自分に本当にその保険が必要かどうかをよく考えてからにしたほうがいいということだ」

「たとえば、結婚して小さな子どもがいるとするやろ? そんなとき自分に万が一のことが起きたら、遺された奥さんと子どもは路頭に迷ってしまう。そうならないように生命保険に入っておけば安心っちゅーことや!」

「それでは、独身の先輩方は何も保険に入ってないんですか?」

「ワイは共済やw」

「自分も同じです」

「共済ってどんなものですか?」

「厳密には共済なので保険とは違うんだけど、実質の中身は同じなんだ。少額の掛け捨てで、それなりの補償を受けられ、宣伝広告費をほとんどかけてないので保険料が安いというメリットがあるよ。あとは、1年間の運用で余ったお金は割戻金として返金されるから、実質の掛け金はかなり安くなるんだ」

ようやくしゃべれた(笑)

「各都道府県にあるから、自分の住んでいる地域の共済を調べてみるといい」とオオタ部長。

「わかりました! さっそく調べてみます」しっかりメモを取りながら答えるタカヤマさん。

「ゆーても、自分が保険をどう考えるかで選択は変わってくるんや。必ずしも独身だから共済が正解っちゅーわけではないで~」

積み立てを長期間できるのは若者の特権

「最後に老後資金の話だ。老後資金を若いうちから準備するかどうかで、老後の生活に響いてくる可能性が高いことを今から理解しておいてほしい」とオオタ部長が話を続ける。

「はい。しかし、新人研修でも教えていただきましたが、正直なところ老後のことはピンとはきません……」

「これからも日本の人口は減っていきそうなわけやし、今の年金制度がそのままの水準で存続すると考えないほうがええやろうな。仮に存続したら、それはそれで自分で準備した老後資金で自由気ままな老後が送れると考えたらえんや」

「若い人は老後までの時間が長いという特権がある。その長い時間を生かしてコツコツ積み立てていくことが何よりも大事なんだ」

「政府もiDeCoという税金の優遇措置を作って、老後資金を自分で積み立てるように促していますしね」
今回、二度目のまともな発言……やばい、存在感が薄れてる!?

「さっそく財形貯蓄は始めたのですが、iDeCoに関してはまだ勉強中です。研修の内容を思い出して、もうちょっと真剣に考えてみるようにします」

→第52話 新人研修シリーズ(2) 新人に積み立てのイロハを教える!

「誰かさんと違って、しっかりしとるのうw」とニヤケ顔のニシカワ先輩。

「まとめよう。まずは、正しいお金の使い方と付き合い方を学ぶことがとても大事なんだ。最初のうちにそれを身につければ、お金のことで苦労する可能性は低いだろう。そのうえで、時間を有効に活かしてコツコツと積み立てていくこと。これが資産を形成していく両輪になると覚えておいて欲しい」

いつになく、マジメなオオタ部長のシメで話は終わった。
ある程度は理解していた話だが、改めてもう一度、自分のお金の使い方などをチェックしてみようと思った。
何よりタカヤマさんが優秀なので、負けないようにしないと!(すでに負けてる気も……)

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次回へ続く。

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※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
 実在の取材などでご協力いただいた皆様については、許諾いただいた場合に限り、実名でご登場いただきます。
 フィクションとしてお楽しみいただきつつ、皆様の資産形成にお役立てください。

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