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第51話 新人研修シリーズ(1) 新人に投資の基礎知識を教える!

(写真=milatas/Shutterstock.com)

前回:先輩の友人が買ったヘリコプターの話から、個人で行うオペレーティング・リースのメリットについて改めて学ぶ機会を得た。
投資はじめました第50話はこちら→

目次[非表示]

  1. 1.新人さん登場!
  2. 2.投資ってなんだ?
  3. 3.投資の基本"株"と"投資信託"
  4. 4.「日経新聞」は経済の基本を知る教科書
  5. 5.円高・円安を正しく理解する

新人さん登場!

思い起こせばこの企画制作部(通称クリエイティ部)に配属になって1年。初心者向けの投資教育コンテンツの制作に関わるようになって本当にいろいろなことを学んだ。
我が部署で人事異動はなかったが、研修が終わった新入社員の配属はあるのだろうか? と考えていたら、オオタ部長がピカピカの新入社員を連れてやってきた!

「おっ! もしかして、新人でっか?」

「そうだ、まだ仮配属にはなるが、新入社員のタカヤマさんだ」

「はじめまして、タカヤマです。よろしくお願いします!」

「ニシカワです。自分に教育係は任せたで~、そういうの苦手なんや」と先手を打ってくる先輩。

「私からも頼むぞ。投資教育コンテンツの制作もやってもらう予定だから、まずは投資の基本知識を教えてやってくれ」とオオタ部長の指示もあって、結局僕が教育係に。今の自分に教育係なんてできるかなぁ……?

投資ってなんだ?


(写真=TZIDO SUN/Shutterstock.com)

さっそく、新人のタカヤマさんに投資のことを教えはじめる。といっても、会議室をふたりで使うわけにもいかないので、自分の席で説明することに。部長と先輩がいるので正直やりにくい…。

「じゃあ…、まずは"投資"って何かわかる?」とありきたりな質問から入る。

「はい。私は株や不動産を買うことだと考えています」新人で緊張しているうえに、研修直後だから口調が堅い。面接をしている気分だ(笑)

「株や投資信託を買うのは何のため?」

「はい。お金を増やすためです」

「そう。つまり、投資というのは利益を得るために、不動産や事業、証券などに資金を投下することなんだ。"資"金を"投"下するから投資というんだ」

「わかりました」と必死にメモをとるタカヤマさん。真面目そうで好印象だが、ずっとこのペースは疲れるなぁ。

「投資の意味がわかったら、次は具体的な投資について考えてみようか。タカヤマさんがさっきいったように株は投資の基本といえるんだ」

「そやでー、株はすべての基本や。今はネットで証券口座を開設できるから、ひとつ作っておくとええでー」

「ネットで証券口座の開設ですね。さっそく勉強してやってみます!」

「証券口座には【特定口座】【一般口座】【少額投資非課税制度(NISA)】の3種類があるからね。最初は特定口座を作るといいよ」とアドバイスをしておく。

「はい、わかりました」

第2話 株ってどこで買えるの?

投資の基本"株"と"投資信託"


(写真=pixfly/Shutterstock.com)

「証券口座を作ると株や投資信託に投資できるんだ。株は単元株といって基本的に100株単位でしか売買できないから、株を買う場合は株価の100倍のお金が必要になる。たとえば日本を代表する自動車メーカーのA社の株は約7,000円だから、最低でも70万円が必要になる、というわけ。万が一、A社が倒産してしまうと株価は0円になってしまうから、株に投資するときは業績などをしっかり確認してから投資する会社を選ばなければならないんだ」

「なんかそれ1年前に教えた話そっくりやな~w」と先輩がニヤニヤしているが、聞こえないふりをして先に進む。

「それと、株を手に入れると配当をもらえたり、株主優待が受けられたりすることもあるんだ。たとえばニシカワ先輩は、牛丼チェーン店を経営する企業の株を持っているんだけど、株主優待の牛丼引換券が目当てなんだ」と、ニシカワ先輩をいじって場を和ませる。

「やかましいわ、ほっとけw」でも、のってきたのは先輩だけだった。

「質問よろしいでしょうか? いい会社の株は高くて手が出ない可能性もありますし、そもそも素人の私が選んでも失敗してしまう気がします。株は怖いとも聞きますし……。ほかにはどんな投資があるんでしょうか?」と、どこまでも真面目なタカヤマさん。

「いい質問だね。資金が足りない、株の銘柄を選ぶ自信がない場合は"投資信託"という手もあるんだ。"信"用して"託"すから信託。ファンド会社などにお金を預けて運用してもらって、手数料をのぞいた利益が分配されるっていう仕組みだよ」

「投資信託は、"国内"か"海外"か、"株式"か"債権"かの組み合わせがある。また、日経平均株価に連動する"インデックス"、平均を超えるような運用を目指す"アクティブ"といったタイプもあるんだ。毎月数千円ずつ積み立てていくこともできるので、投資できる資金が少なくてもすぐ始められるぞ」と、オオタ部長がいつもの調子で乱入。

自分は慣れているので驚かないが、タカヤマさんはかなり驚いた様子。それでも「オオタ部長。わざわざ丁寧なご説明をいただき大変恐縮です」と、新人離れした対応力を見せるのだった。

第3話 投資信託と牛丼

「日経新聞」は経済の基本を知る教科書

「すみません。先ほどのオオタ部長の話にあった"日経平均"ですが、ニュースなどでよく聞くのですが意味がわかりません。教えていただけますか?」と、タカヤマさん。話を展開するのにもってこいの質問だ。

「日経平均というのは、東証一部上場のうち日本経済新聞社が選定した225社の株価の平均のことだよ。もうひとつ東証株価指数、通称"トピックス"というものもあって、こっちは東証一部上場のすべてを対象に算出しているんだ」

「詳しくは、この記事を読むとえーで」とニシカワ先輩(禁断の省略ワザ)

第5話 経済の基本を知ろう①

「日本経済のことを知りたいなら、日経新聞が一番だね。僕も部長のアドバイスで読みはじめたんだけど、すごく勉強になるよ。ここにも毎日届くから空いた時間に読んでみてね」

「日経新聞ですね」と、タカヤマさんは熱心にメモをとり続ける。

「今はインターネットでいろいろな情報が手に入るけど、自分の興味のある記事ばかり読んでいると知識が偏りやすいからね。でも新聞ならいろいろな記事が自然と目に入るから、興味のない分野の知識も増えるメリットがあるんだ」

「なんやそれ、どっかで聞いた話やな~」と、またニシカワ先輩の大きな独り言が聞こえてくる。

「これは、テレビで有名な先生がいっていたことを先輩が教えてくれたんだ」

「そ、そやったっけ? ……そやそや、日経新聞の読み方はやな、ここを参考にするとええで」

読み方ガイド(日経をヨクヨムためのナビサイト)
第6話 経済の基本を知ろう② 日経新聞の読み方

円高・円安を正しく理解する


(写真=yoshi0511/Shutterstock.com)

「経済の基本としては為替の知識も必要だね」と、ニシカワ先輩をよそに次の話題に進む。

「為替というのは、円高・円安といった話でしょうか?」

「そうだね。円高や円安というのは他国の通貨に対して円の価値が上がったか下がったかということなんだ。基軸通貨はドルだから、ニュースや新聞では必ず"1ドル108円50銭"といったように、1ドルと円の交換レートで表される。1ドル90円と1ドル110円では、どっちが円高かわかるかな?」

「はい。確か1ドルと交換する円の金額が少ないほうが円の価値が高いので円高だったと記憶しています。ですから1ドル90円の方が円高だと思います」

「なんや、1年前の自分より優秀なんちゃうか?」

「まあ、そういうな。この1年でかなり成長しているから、タカヤマさんの教育係を任せたわけだからな。今のところ期待どおりしっかり教えられてると思うぞ」とオオタ部長のフォローが。やっぱり、少しは認められてるんだ!

「為替は、国の経済成長率、株や不動産の資産価格、金利などで変動するんだ。ただし、貿易の実需よりも投資マネーの比率のほうが圧倒的に大きいから、こうした要因を投資家がどう判断するかで為替は動くことになるよ」

「やはり、自分はまったくの知識不足のようです。今教えてもらったことを理解できるように、今日から自分で勉強してみます」

「それなら、ここを読むとええでー。コイツの話の元ネタもわかるでw」

第7話 経済の基本を知ろう③ 円高・円安を知る

先輩、それはいわない約束でしょう……と思いつつ、「そういう前向きな姿勢はウチの部署向きだよ」と、先輩らしいアドバイスをして、初日の講習を終えたのだった。

あー、疲れた……(思ったよりしっかり説明できていたんじゃないかな)

次回へ続く。

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※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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