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第30話 将来を見据えて積立タイプの保険に入ろう!


 (写真= I'm friday/Shutterstock)

前回:積み立てを考えるうえで、積み立てる目的によって期間も投資先も変わることを学び、老後に備える「イデコ(iDeCo)」のことも知った。投資はじめました第29話はこちら

目次[非表示]

  1. 1.ニシカワ先輩の勧める“保険”とは?
  2. 2.5年しか払わないのに、保険期間は10年分?
  3. 3.隠されたリスク・メリットとは?

ニシカワ先輩の勧める“保険”とは?

“善は急げ”というわけではないが、積み立ては1日も早く始めたい。とはいえ、いったいどんな積み立てがいいのだろう? 当面の目的は結婚資金、投資資金、住宅資金の組成だが、やはり最優先は結婚資金かなぁ……。そんなことを考えながらお昼ごはんを食べていると、ニシカワ先輩が話しかけてきた。

「なあなあ、ええ積み立て保険があるんやけど、自分入らへんか?」

冗談なのか、からかわれているのか……。ニシカワ先輩の様子を窺うが、表情は真面目だ。真意が読めないので、「ホントですか! ありがとうございます!!」と興味がありそう、かつ無難な返事をしておく。

「別にからかってるわけちゃうで。自分この前、積立投資とかで悩んでたやろ? そこで“少額積み立て・他の保険商品と比べリスクの低い・医療保険付き”というええ『生命保険』があったから教えたろうっちゅーわけや」

「え!それってすごく好条件じゃないんですか!?」そんなうまい話が本当にあるんだろうか? もしかしてニシカワ先輩っていい人??

「教えて欲しいやろ? ほな、代わりに新発売のスナックを買ってきてくれる?」と、してやったり感たっぷりのニシカワ先輩。一瞬でもいい人だと思った自分が甘かった……。

そこに突然「ンンッ」とオオタ部長の咳払いが響く。

「じょ、冗談や冗談。これから詳しく教えたるがな…(汗)」

(教えてくれてありがとうございます、先輩)

5年しか払わないのに、保険期間は10年分?

「ほなら説明すんで。保険って色々種類あるけど、商品例を一つ挙げると、毎月の保険金額が5,000円から積み立てられる生命保険があるんや。保険期間の満期は10年やけど、積み立てるのは半分の5年でええ。つまり、5,000円×60ヵ月の計30万円が払い込む保険料ってことや」

「5年しか払わないのに、保険期間は10年分ってことですか?」

「そやそや。これだけでもええ条件やけど、いつ解約しても返戻金は100%以上になる保険もあるんやで。要するに、5年以内でも解約すると払い込んだ保険料と同額が返戻金として返ってくる、ってことやな。

あと、旅行やら入院等のちょっとしたイベントとかでお金が欲しいときにも、保険自体は解約になるけど、払った分は戻ってくるってのもええんや。

さらに、災害で死亡した場合は積立額の1.1倍を受け取れるんやで。またさらに5年以降は金利がついて返ってくるんや。どや、とっておきの情報やろ?」とドヤ顔の先輩。

「えーーー! それってスゴイですね!!
 いつ解約しても100%以上で返ってくるし、死亡時も積立額の1.1倍で返ってくる…。
この商品って、なんでこんなにいいことづくしなんですかぁ…?」

隠されたリスク・メリットとは?

(写真=Atstock Productions/Shutterstock)

「疑心暗鬼になるのはわかるが、この商品は保険会社が顧客と接点を作るための商品、という可能性もあるだろうな。

いわゆる“飲食店の無料一品サービス”と言い換えれるかもしれない。この商品をきっかけに、他の保険も売っていきたいという保険会社の思惑であるかもしれないなぁ」と黙って話を聞いていたオオタ部長が口を開く。

「なるほど、『この商品をきっかけに、次なる保険へ!』ってことですね」

「そうや。“次なる保険”の話ゆうたら、この保険に入った後でも、たとえこの商品より入りたい保険が見つかったとしても、返戻率100%はあるから途中解約しやすいわなぁ。他の保険商品だと、途中解約の場合、返戻率100%ない商品もよーけあるからなぁ」とニシカワ先輩。

「そういった見方もこの商品にはできるってことですね!先輩、他にメリットみたいなものがあれば教えてください!」

「自分、まだ求めるかぁ?w えーけどさー。
他に挙げられるゆーたら、“払った保険料は生命保険料控除の対象になる”っちゅーことかなー。

例えば、保険料の支払額が年間5万6,000円を超えた場合、住民税から一律2万8,000円も控除されるんや。他に、所得税も同じように年間支払額が8万円を超えた場合は、一律4万円も控除されるんやで」と、ますますドヤ顔の先輩。

「年間の支払額が8万円を越えるためには、この商品の場合、毎月5,000円ではなく、1万円を支払う必要があるんだ。でも、キミの年収 (330~695万円以下の場合) だったら所得税は税率20%、住民税は税率10%だろ? 所得税、住民税を合わせて6万8,000円分が生命保険料控除の対象になるってわけだから、大きく節約することができるんだ。この商品は5年間の支払い期間があるってことだから、合計で6万8,000円×5年の34万円分も生命保険料控除が可能ってわけだ」とすかさずオオタ部長のフォローが入る。

「この保険は、保険自体の仕組みも魅力的だが、この生命保険料控除の魅力も大きいんや」とニシカワ先輩。

「そうなんですね、本当にいい情報をありがとうございます! いつ解約しても、100%以上で返戻してもらえる保険かぁ。そして34万円分の生命保険料控除….そんな保険もあるんですね…。
まだまだ保険には種類がありそうですが、結婚資金の積み立てとして検討したいと思います!!」

「ほな、新商品のスナック頼むで」とニヤリとしながら耳元でささやく先輩。

こんな情報を教えてもらったので、正直なところお礼に新商品のスナックを買ってもいいかなと思う。目からウロコな情報が色々あったが、なんだか裏技っぽくてちょっとカッコいいかも! これは真剣に検討してみよう!!(すぐにノセられるのがちょっと心配……)


次回へ続く。

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