第15話 身近な積立投資① 百貨店「友の会」

投資のことをいろいろと学び、ソーシャルレンディングに投資して、初心者マークは取れた。気分はいっぱしの投資家である。結果はこれからわかるが、自分にとっては大きな一歩だ。(写真=nopnat/Shutterstock)

前回:「ソーシャルレンディング」のことを調べた結果、投資を決意。金額は5万円で、人生で初めて投資をした。投資はじめました第14話はこちら

目次[非表示]

  1. 1.百貨店「友の会」って?
  2. 2.旅行代理店にもある積み立て制度

百貨店「友の会」って?

自分が投資したソーシャルレンディングの案件について、オオタ部長とニシカワ先輩と3人で話しているところに、マイコ先輩が郵便物を持って現れた。

「今日はなんの話? まだアパートを買いたいのかな?」

「マイコ先輩、おはようございます! アパートは諦め、いろいろと調べて昨日、ソーシャルレンディングに投資をしてみたんですよ。部長と先輩にその報告をしています」

「へー、これでキミも投資家の仲間入りってわけね。投資ではないけど、私も百貨店に毎月1万円ずつ積み立てているわよ。ちょっとしか増えないけど、それでも増えると嬉しいのよね! じゃあ、新人君も頑張ってねー」とマイコ先輩は笑顔で去っていった。

新人ではないんだけどなあ・・・。

「百貨店に積み立て?なんやそりゃ?」と、マイコ先輩がボクに味方したのが面白くなさそうなニシカワ先輩……。

「百貨店には【友の会】というものがあって、毎月決まった金額を積み立てると、1年後に買い物に使える金券やカードがもらえるサービスがあるんだ。積み立てた金額に1ヶ月分の金額が上乗せされるのがほとんどだ。つまり、毎月1万円を1年間積み立てると積み立てた12万円に1万円上乗せされて13万円になる。主婦を中心に女性に人気があるんだ」

「どれぐらいの利回りになるか、計算してみ?」

いつもの見事なオオタ部長の解説に、先輩から試すような質問。条件反射のように電卓をただき出す自分。もはや見慣れた感すらある展開だ。

「12万円が1年で1万円増えて13万円になるってことは……約8.3%ですね」

「はっずれーーーーー! 言うと思ったわw 毎月1万円やろ? 最初の1万円は1年間預けてるが、最後の1万円は1ヶ月しか預けないんやで。単純にまとめて計算したらあかんがな」

「まあまあニシカワ君。この計算は知らないと難しいので答えを教えると、年利回りは約15.3%だ。計算の仕方は自分で調べておきなさい(※)。マイナス金利時代とは思えない。人気があるのも当然だ。ただし、注意点があるのもわかるかな?」

※年利回り計算について
正確に年利回りを算出するには、「IRR(内部収益率)」という方法を使うことになりますが、おおよその年利回りを算出するのは、下記の計算方法で十分に可能です。

1)総運用期間を算出
初回の1万円の運用期間は12ヶ月、2回目(2ヶ月目)の1万円は11ヶ月となっていきます。結果積み立てたお金の総運用期間(月数)は、12+11+10+…で合計78カ月になります。

2)毎月積み立てる1万円の平均預入期間期間を算出
(総運用期間)78ヶ月÷12回=6.5ヶ月

3)年利回りに換算
1年間(12ヶ月)かけて積み立てた12万円に対して、1万円の利益が得られるのですが、1万円×6.5ヶ月=6.5万円 を1年間預けて1万円の利益を得たのと同じことになります。

よって年利回りは、下記で算出することができます。
(1年後に得られる利益)1万円÷(1年間預けた(想定)元本)6.5万円≒15.38%

注意点、注意点………あっそうか!

「まず、百貨店がいつ倒産するかわからないリスクがあります。あと、積み立てた百貨店でしか使えないので、実際にお金が増えたわけではないことです。12万円で13万円分の商品券を買ったとも言えるし、13万円分の商品を12万円で買えるとも言えます。」

「そのとおりだ。だから、友の会の積み立ては、百貨店でよく買い物する人にとっては、嬉しいサービスやろうなぁ。だから、百貨店でお中元やお歳暮を毎年買って、必ず送っている人だったり、よくデパ地下でお惣菜や食材を買うといった人には、友の会の積み立てサービスは利用した方が長期的に見てお得になるんや」

「な、なるほど・・・」

すると、マイコ先輩の声が。
「積立金額や期間、上乗せされる金額、使える店舗などは百貨店ごとに違うから、調べてみるといいわよ。じゃあねー」

旅行代理店にもある積み立て制度

早速、Google先生でいろいろ調べてみる。たしかに百貨店によって細かい部分に違いはあるが、基本的に積み立て期間は6ヶ月か1年で、上乗せされる金額は6ヶ月積み立てだと0.4~0.6ヶ月分、1年積み立てだと1ヶ月分がボーナス分として付与される。毎月の積み立て額も5,000円、10,000円の積み立てコースが多くの百貨店で見られるが、中には、30,000円、50,000円の積み立てコースを提供する百貨店もある。そのほか、会報誌の送付や関連施設での割引を受けられるところがほとんどだ。

つまり、積み立てるなら自分がよく使う百貨店を選べばいい。高いボーナスに惑わされて使わない百貨店に積み立ててしまうと、せっかくもらった金券が引き出しの奥で眠ることになってしまいそうだ。

そして、積み立てのことを調べていく過程で「旅行の積み立て」もあることがわかった。基本的な仕組みは一緒で、旅行代理店や航空会社に毎月お金を積み立てて、満期になったとき旅行券がもらえる。毎年必ず帰省したり、旅行に行ったりするような人はお得であろう。

「友の会」、「旅行の積み立て」。どちらも詳しくは知らなかった。
でも、今の自分に必要なのは貯金、いっぱしの投資家として言うなら投資資金だ。

「今日お昼は自炊をして、お弁当をもって来ました。今後は少しでも貯金して投資資金を作ります!」

「うーん。そんなにストイックにならんでイイやん。
投資は余裕資金でやらな。」

っ!!
ま、まさか! そうやって節約しながら、オイラの菓子を狙ってないか?
あ、ま、まさか右3段目引き出しのチョコレート!!!!!」(第13話参照)

「やめたまえニシカワ君。
キミもまだ若いとは言え毎日ミルクチョコレート2枚は食べすぎだ」

っ!
「ぶ、部長。な、なんでミルクチョコってご存知なんですか?
それも2枚って?」

「投資もフロアも定期的にパトロールが重要だからな」

・・・・。
・・・・。

なんすかパトロールって?


次回へ続く。

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※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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