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自転車1台分のわずかなスペースを時間貸しの駐輪場として収益化  アイキューソフィア株式会社代表取締役社長 中野里美・新規事業開発部プロジェクトマネージャー 乾貴史

わずかなスペースを予約できる駐輪場として活用するアイデアで、神奈川県大和市と駐輪場の運営で連携するなど注目を浴びている駐輪場・駐車場シェアリングサービス"みんちゅう"。今回は、同サービスを運営するアイキューソフィア株式会社の代表取締役社長 中野里美氏と新規事業開発部プロジェクトマネージャー 乾貴史氏に、駐輪場のシェアリングエコノミーサービスを中心にお話を伺った。


駐輪場・駐車場経営のオーナー向けウェブサイト「みんちゅう」トップページ(https://www.min-chu.jp/


目次[非表示]

  1. 1."みんちゅう"とは?
  2. 2.空きスペースの収益化に加え不正駐輪対策にも有効
  3. 3.地域住民の方への店舗プロモーションという側面
  4. 4.初期投資とランニングコストは0円
  5. 5."みんちゅう"の収益性が高い場所とサービスの利用料
  6. 6.トラブルへの対応は?
  7. 7.駐輪場への強いニーズ
  8. 8.メリットの大きい駐輪場への投資
  9. 9.神奈川県大和市と駐輪場で提携
  10. 10.自転車を軸に地域の活性化を図りたい
  11. 11.お問い合わせ先

"みんちゅう"とは?

当社は、メディア事業とシェアリングエコノミー事業を手がけています。そのなかで、去年の9月に新しくスタートしたのが、駐輪場のシェアリングエコノミーサービス"みんちゅう"です。当社の親会社にあたる有限会社ダイチが駐車場と駐輪場の運営管理をやっているのですが、最近運営管理している駐車場や駐輪場の空いているスペースに自転車が乗り捨てられ、不正駐輪されるといったことが増えてきていました。その状況を元に、時間貸し駐輪場の需要は想像以上にあるのではないかという話に発展していき「自転車を1台停められるスペースがあるのなら、そこを予約制にして利用者の方から利用料金を頂ければ誰も困らない」という発想が生まれました。


アイキューソフィア株式会社 代表取締役社長 中野里美氏

空きスペースの収益化に加え不正駐輪対策にも有効

先日ちょうど駐輪場を運営されているオーナー様が、駐輪場が満車に近づいてくると通路や壁際などのちょっとした空きスペースに不正駐輪されるということで困っていらっしゃいました。
そこで、そういった空きスペースをすべて"みんちゅう"で貸し出してみました。すると、2カ月弱で空きスペースだけで月に数万円の利益を生んだうえに、毎日10台前後あった不正駐輪も半年で1台あったという状況にまで減少しました。

当社の"みんちゅう"に登録されているスペースの多くはもともと不正駐輪されていた空きスペースだったケースが多く、実際頂いているお声としても収益性と同時に不正駐輪対策、両面から満足頂いています。


アイキューソフィア株式会社 新規事業開発部プロジェクトマネージャー 乾 貴史氏

地域住民の方への店舗プロモーションという側面

ユーザーの方々には"みんちゅう"というアプリをインストールして利用していただく形になっています。アプリで検索すると予約できるスペースが表示されるのですが、同時に空きスペースを貸し出している駐輪場も見つかります。つまり、通勤や通学、買い物などで自転車を停めたいというニーズを持つ地域の人に対して、駐輪場の場所を認知してもらえる効果もあるわけです。
駐輪場の認知と共に「ここに行くとこういうお店があるんだ」という効果も加わりますので、収益の獲得、不正駐輪対策の他、プロモーション効果の一石三鳥のメリットがあると思います。

初期投資とランニングコストは0円

"みんちゅう"は、機械の設置などは必要ありませんので初期コスト0円ではじめられます。また、月額の利用料などもありませんので"みんちゅう"登録にあたってのランニングコストは0円です。

"みんちゅう"をはじめたい方は、まずウェブサイトでスペースの登録をしていただきます。登録作業は、あらかじめ現地の写真を撮ってあれば、だいたい10分程度。慣れていない方でも30分ほどで完了できます。
ご登録いただいたスペースはすぐアプリ上で公開されますが、写真の内容や住所が正しいかといったところは当社でチェックさせていただいております。この段階で問題点や疑問点などが見つかればご登録者様に直接連絡を入れ、ご対応いただくというのが通常の流れです。また、転貸に関しては、利用規約で必ず土地オーナー様の許可を取っていただくことを定めています。これは法的な問題にもなりますので、十分に注意していただきたい点です。

そのほか「どこに停めていいのか?」を明確にするために、貸し出しする空きスペースにラインを引く、当社からお送りする看板データを印刷して張っていただくといったことは、オーナー様にお願いしております。


時間貸し駐車場の空きスペースにつくられた"みんちゅう"のスペース

"みんちゅう"の収益性が高い場所とサービスの利用料

ご登録いただいたスペースは、予約から決済まですべて当社でやらせていただき、オーナー様からは駐輪場利用料金の35%を報酬として頂いております。
駐輪場の収益性が高い場所は、今のところ駅から近いところは収益性が高いといったデータがでております。とくに大都市圏のベッドタウンや都内の駅の近くはベストといえます。駅に近ければ近いほど駐輪場の一時利用の比率が上がりますが、ちょっと駅から離れていても、使いやすい場所であれば月極で利用してもらえることも多い印象です。

トラブルへの対応は?

リスクとしては、運営管理とトラブルの問題があると思いますが、基本的に問い合わせはアプリ経由で当社に送られてきますので、オーナー様にいきなり連絡が行くといったことはありませんので、その点はご安心を頂ける点だと感じています。
また、不正駐輪があった場合は、有料スペースとしてユーザー様からお金を頂いてる場所ですので、不正駐輪をされた方に対して様々な手段を考える事ができます。
利用されている中で、万が一ユーザー様が設備を壊したり、汚したりといった場合は、当然ですがユーザー様ご本人に責任をとっていただきます。駐輪中の自転車が壊されたり、盗まれたりといった場合も、オーナー様のご判断によって警察に相談していただく形になります。
このあたりは通常の駐輪場と変わりませんので、"みんちゅう"を利用したからといって、オーナー様の手を煩わせることもありません。

駐輪場への強いニーズ

まだ、サービス開始から日も浅いこともあり、現在は駐輪場の確保に注力している段階です。全国に200以上の駐輪場を開設していますが、まだまだ足りないと思います。そのため、インターネットなどで大々的にプロモーションを行って、ユーザー様を集めるという段階には至っていません。それにも関わらず、現在ユーザー様は2000人を超えてきています。このほとんどが設置された駐輪場を見てということでしょうから、やはり駐輪場に対するニーズがあることを強く感じながらやっています。


"みんちゅう"の看板には公式アプリへのQRコードが記載されユーザーを誘導

メリットの大きい駐輪場への投資

自宅前の空いているスペースを駐輪場として貸すという形が一番やりやすいのですが、実際、駅に近いお宅で空いているスペースがあるという方はそう多くないと思います。その一方で、駅近くでも活用されていないわずかな空きスペースは結構ある。そこで、今後はそうしたスペースを借りて、"みんちゅう"で駐輪場経営をするという方が増えていってほしいと考えています。実際、使っていない土地は比較的安く借りられますし、自転車くらいしか停められないような小さな土地でも有効活用できるのは"みんちゅう"のメリットです。

駐輪場への投資は、"みんちゅう"の場合は初期投資は一切かかりませんし、駐輪場の料金は比較的下がりにくいので、安定性という部分で優れているのではないでしょうか。

神奈川県大和市と駐輪場で提携

現在、神奈川県大和市と連携して事業をやらせていただいていますが、市内の駅近くにある駐輪場はどこもいっぱいの状態で、立地の良い駐輪場は月極の予約だけで3年待ちという状況です。こうした実態はこの事業を手がけて初めて知りましたので、当社としても驚いています。

今、大和市で運用を開始して1カ月ほどですが200台分のスペースを確保したところで、これからさらに増えていく見込みです。また、特徴として時間貸しよりも月極の需要がかなり高くなっているため、駐輪場で困っている方に対して、市役所から当社の案内もしていただいています。おかげさまで反響も大きく、1日10件以上のお問い合わせをいただくこともありました。
そのほか、横浜市や藤沢市など他の行政の方々ともお話しをさせて頂いておりまして、これからうまく提携して駅前のスペースをどんどん確保していきたいと考えています。ただし、自治体によって需要は違うと思いますし、当社に求められる部分も変わると思いますので、一緒に取り組みの形を考えていければいいなと思っています。

自転車を軸に地域の活性化を図りたい

自転車を活用している皆さんに使っていただくため、まずは地元の学生様と連携をすることも考えています。たとえば、大学のサークルや研究室にプロモーション企画を考えていただいて、その企画を通じて"みんちゅう"に登録してくださった駐輪場に関しては、収益の5%を大学に寄付するといった具合です。

また、最近の自転車ブームもあって、観光地として成り立っていない場所を、"自転車めぐり"のコースにして町おこしをするといった企画も出てきています。
これを契機に、レンタルサイクルではなく自分の自転車で回りたいという方々が増えてくれば、必然的に駐輪場が必要になる。特に、高額なロードバイクを安心して停められる場所となるとかなり限られますので、一定の需要は見込めると期待しています。今後はそういった企画を進めているところと一緒に取り組んで、自転車めぐりと"みんちゅう"とのコラボも積極的に検討していきたいと思っています。

それから、今後商店街と一緒に駐輪場を運営するといったこともできると思います。商店街が運営することで、その地域にお金が落ちる形になりますので、地域の活性化にも貢献できるのではと考えています。
ちょうど昨年、「自転車活用推進法」が施行されましたが、同じ年に"みんちゅう"もスタートしました。これも何かのご縁ということで、産・官・民が一体となって、駐輪場のシェアリングサービスというものを拡げていきたいと思います。


中野里美 代表取締役社長(写真中央)


お問い合わせ先

アイキューソフィア株式会社
http://www.iqsophia.com/
お問い合わせは、フォームで。

株式会社明豊エンタープライズ_M-Lots田園調布


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