不動産の小口投資とクラウドファンディングの特徴を解説

不動産投資の方法として、小口化投資やクラウドファンディングといった少額の資金で投資に参加できる仕組みが広まりつつある。これにより、比較的ハードルが高かった不動産投資が、一般の個人投資家にとっても身近なものになってきた。その仕組みやメリット・デメリットについて解説する。

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)


目次[非表示]

  1. 1.クラウドファンディングとは?
  2. 2.拡充するクラウドファンディング市場
  3. 3.想いだけでは商品はできず、お金だけでも商品はできない
  4. 4.購入者(資金提供者)とプロジェクト・サービス提供者(資金需要者)を結びつけるサービス
  5. 5.クラウドファンディングが小口化投資商品の市場を創生
  6. 6.クラウドファンディングのメリット・デメリット
  7. 7.不動産の小口化投資とは
  8. 8.不動産小口化投資商品のメリット、デメリット
  9. 9.身近になった不動産投資

※本記事は2017年2月25日に公開した内容に一部修正を加え、必要な情報を追記したうえで2018年12月26日に再公開しております。


クラウドファンディングとは?

クラウドファンディング(Crowdfunding)とは、主にインターネットを通じて不特定多数に資金提供を呼びかけるものだ。「人々」や「一般大衆」を意味する「Crowd」、資金調達を意味する「Funding」を組み合わせた造語である。インターネットを通じて、資金の借り手と資金の出し手をマッチングさせる仕組みを指す。クラウドファンディングは大きく「購入型」「寄付型」「投資型」に分けられる。起業家にとっては、比較的容易に資金を集められるというメリットがあること等から、現在注目を集めている。


拡充するクラウドファンディング市場

クラウドファンディングによる資金提供のあり方はそれぞれであるが、総じていえるのは、資金調達や出資がより身近になったということだ。基本的にインターネットを通じて提供されるため、より早く、より多くの人に資金提供を呼びかけることができる。

インターネットの普及に伴って、近年クラウドファンディングの利用は増加している。総務省の報告書『IoT時代における新たなICTへの各国ユーザーの意識の分析等に関する調査研究の請負(平成28年)』によると、日本におけるクラウドファンディングの認知度は49.8%だ。一方、中国では92.7%、米国では73.7%であり、諸外国と比べると、日本のクラウドファンディングの認知度は低いが、それだけ伸びしろがあるともいえるだろう。

世界銀行の発行のレポートによれば、世界のクラウドファンディング市場は、2015年度で約344億ドルとされ、2020年までに900億ドル規模にまで成長するといわれている。


想いだけでは商品はできず、お金だけでも商品はできない

クラウドファンディングによって資金調達がより身近になることで、魅力的なプロジェクト・サービスだったにも関わらず、資金不足によって実現できなかったプロジェクト・サービスを世の中に提供することができるようになった。いかに新しく画期的なアイデアや社会貢献性の高い事業であっても、それだけで具体的な形にすることは難しい。なぜなら、いかに新しく画期的なアイデアや社会貢献性の高い事業であっても、開発費や人件費、マーケティングコストなどの費用がかかるからだ。


購入者(資金提供者)とプロジェクト・サービス提供者(資金需要者)を結びつけるサービス

前述の通り、資金はあるものの、実行力や具体的なアイデアがない、実行できるだけのスキル・資金が足りない、このような人々を結びつけるのがクラウドファンディングである。資金需要者と資金提供者それぞれの過剰部分と不足部分を相互補完し合うのだ。

資金提供者がビジョンに共感すれば、自分が応援したい選手をオリンピックに出場させるため、海外遠征を手助けする資金提供などのような、資金提供者が関心のあるプロジェクトへ資金提供をすることが出来る。


クラウドファンディングが小口化投資商品の市場を創生

そして昨今、この不動産小口化商品の普及を後押ししている仕組みが「クラウドファンディング」だ。不動産小口化商品の肝は、複数の投資家から資金を集めて、物件を管理・運営することであるので、インターネットを介して、多くの人に案件の魅力を伝え、投資を募ることができるクラウドファンディングは、不動産小口化商品と非常に親和性が高い。

クラウドファンディングを利用した不動産投資では、主に投資した見返りに配当などの金銭を受け取ることができる「クラウドファンディング投資型」と呼ばれるものが一般的だ。その仕組みは、インターネットで小口の投資を募集し、集まった資金を利用して不動産投資のプロである営業者が投資を行うというものだ。不動産の管理や運営によって得た利益が分配され、参加者に還元されることになる。なかには10万円程度の資金で参加できるようなものも存在している。


クラウドファンディングのメリット・デメリット

個人の投資家がクラウドファンディングを利用することのメリットは、小口化投資を手軽に始められるという点だ。これまで比較的ハードルが高かった高額の不動産物件にも、少ない資金で投資することができる。また、預金に比べて高い投資利回りが期待できることも、クラウドファンディングを利用して小口化投資を行うことの魅力と言える。

もちろんデメリットがないわけではない。まずは元本が保証されないことに注意しておきたい。預金ではなく、投資である以上、元本割れしてしまうリスクが存在する。一度投資したら、決められた償還期限まで換金が難しいという流動性リスクもある。


不動産の小口化投資とは

不動産の小口化投資とは、不動産に関連する何らかの権利を小分けして管理・運営する試みから生まれたものである。例えば、不動産特定共同事業法によって小口化された不動産を考えてみよう。

1棟10億円のマンションがある場合、これを200口に分け、1口当たり500万円とすることで少ない資金でも参加できるようにする。つまり投資家は500万円の出資で10億円の賃貸マンションの共同オーナーとして運用に関わることができるというわけだ。これにより不動産投資へのハードルが低くなり、個人投資家が不動産小口化商品を購入するようになった。


不動産小口化投資商品のメリット、デメリット

不動産小口化投資商品(不動産特定共同事業法)は、数百万円ほどの資金で数億〜数十億円の不動産に投資できるというメリットがある。言い換えれば、1棟丸ごと購入できる経済状況にない人でも、小口化された権利を買うことによって、そのような物件に投資できるということだ。

ただし、そうはいっても不動産小口化投資商品は一般的に1口あたり100万円や数百万円するため、決して小さな投資額ではない。現物不動産の流通市場に比べて、市場規模が小さいので、売却時などに希望の額で売却できない流動性リスクもある。


身近になった不動産投資

普及しつつある小口化投資について、話題のクラウドファンディングとともに説明してきた。個人投資家にとっては、少額の資金で参加できるとあって、不動産投資がずいぶん身近になってきていることが感じられるが、リスクがあることも確かだ。メリット、デメリットを十分に検討した上で参加することが求められる。

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